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ジェイ・Z、ティナ・ターナー、ゴーゴーズらが2021年にロックの殿堂入りへ

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ロックの殿堂が、2021年度の殿堂入りアーティストを発表した。新たに殿堂入りを果たすのは以下の6組。

ティナ・ターナー(Tina Turner)
キャロル・キング(Carole King)
ゴーゴーズ(The Go-Go’s)
ジェイ・Z(Jay-Z)
フー・ファイターズ(Foo Fighter)
トッド・ラングレン(Todd Rundgren)

ロックの殿堂財団の会長であるジョン・サイクスは、次のように述べている。

「今年の多彩な顔ぶれの殿堂入りは、若者カルチャーのサウンドを作ってきたアーティストを讃えてきたロックの殿堂の継続した取り組みが反映されたものとなっています。10月にクリーブランドで開催される今年の殿堂入りの式典は、忘れられない音楽の祭典となるでしょう」

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JAY-Z – 99 Problems

ロック・ネイション(Roc Nation)の代表を務めるジェイ・Zは、2020年に引き続き2021年も多忙な日々を送っている。昨年12月、ロック・ネイションは、書籍出版の新会社“Roc Lit 101”を立ち上げ、第一弾タイトルとして、音楽ジャーナリストのダニエル・スミスによる『Shine Bright』と、元ニューヨーク・ヤンキースの投手CC・サバシアの回顧録『Till the End』を2021年夏に出版することを発表している。

また、ミック・ジャガーとのコラボレーション曲「Eazy Sleazy」を発表するなど、パンデミック中もファンを楽しませていたフー・ファイターズのデイヴ・グロールにとって今回の受賞は、充実した1年を象徴するものとなった。元ニルヴァーナのドラマーとしても知られるデイヴ・グロールは、自身の刺激的かつ内省的な時期について記した回顧録『The Storyteller』を、2021年10月5日にDey Street Books社から出版することを発表している。2020年5月には、コロナ禍でライヴ・ミュージックのスリルを味わえなくなってしまったことについての感動的な考察を月刊誌アトランティックに寄稿し、話題を呼んでいた。

EAZY SLEAZY — Mick Jagger with Dave Grohl — Lyric video

 

ゴーゴーズは、アリソン・エルウッドが監督したバンドのドキュメンタリー映画が、2020年度の放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)で“最優秀音楽ドキュメンタリー賞 “を受賞。さらに人の心を掴んで離さないドキュメンタリー作品の題材となった人物を讃える“Most Compelling Living Subjects in a Documentary “の栄誉に輝いたことでも注目を集めた。

サンダンス映画祭でプレミア上映されたこの映画は、昨年夏に米TV局のShowtimeで放映され絶賛を博した。さらに、2021年5月14日には、高く評価された2001年のゴーゴーズの再結成アルバム『God Bless The Go-Go’s』が、発売20周年を記念してイーグル・レコードからCD、LP、デジタル版で復刻される予定だ。

ロックの殿堂入りのニュースを受けて、ゴーゴーズはこう喜びを述べている。

「2021年にロックの殿堂入りを果たせることに感謝の気持ちでいっぱいです。常に変化し続ける音楽ビジネスにおいて、女性は欠かせない存在であり、ゴーゴーズのサクセス・ストーリーが、ファンや有権者の方々に称えられ、認められていることをとても誇りに思っています」

The Go-Go's (2020) Official Trailer | SHOWTIME Documentary Film

ロックとソウルの伝説的歌手、ティナ・ターナーもまた、アイク&ティナとして活躍した初期の時代から、ソロ活動を通して世界的なスーパースターになった後のキャリアまでを記録したドキュメンタリー映画の題材となっている。

TINA (2021) Official Trailer | HBO

名作アルバム『Tapestry』が、今年2月に発売50周年を迎えたキャロル・キングも再び脚光を浴びている。同月、KTタンストールをはじめとする才能溢れる英国のアーティストたちが、このアルバムからの楽曲を1曲ずつカヴァーし、南ロンドンにある独立系ライブハウス“Sound Lounge”で事前収録されたパフォーマンス映像が、アルバムの50周年記念イベント「Tapestry Rewoven」として生配信されたことで、新世代のファンがユニークな視点でこの名盤を知るきっかけとなった。

アーティストが、ロックの殿堂入りの資格を得るためには、初のレコード・リリースから25年以上経過していることが条件となっている。フー・ファイターズ、ゴー・ゴーズ、ジェイ・Zは、今年が初のファン投票への参加となったが、2014年にニルヴァーナで殿堂入りを果たしているデイヴ・グロールにとっては、今回が2度目となった。他にも、1990年にジェリー・ゴフィンと共に殿堂入りしたキャロル・キングと、1991年にアイク&ティナ・ターナーターナーとして殿堂入りしたティナ・ターナーにとってもこれが2度目の殿堂入りとなる。

第36回ロックの殿堂入り式典は、2021年10月30日(土)午後8時(米国東部時間)にオハイオ州クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで開催され、米動画配信サービス“HBO Max”とシリウスXMの“Rock and Roll Hall of Fame Radio 310”から同時生配信される予定だ。

2021年度の殿堂入りアーティストは下記の通り。

【パフォーマー部門(Performer Category)】
ティナ・ターナー
キャロル・キング
ゴーゴーズ
ジェイ・Z
フー・ファイターズ
トッド・ラングレン

【アーリー・インフルエンス・アワード(Early Influence Award)】
クラフトワーク
チャーリー・パットン
ギル・スコット・ヘロン
*ロックの初期に影響を与えたミュージシャン

【ミュージカル・エクセレンス・アワード(Musical Excellence Award)】
LLクールJ
ビリー・プレストン
ランディ・ローズ
*音楽史に多大な影響を与えた人物(功労賞)

【アーメット・エルテガン・アワード(Ahmet Ertegun Award)】
クラレンス・アヴァント
*プロデューサーや作曲家、DJなどの非アーティストが対象

 

Written By Will Schube




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