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ジェイムス・ブレイクが新たなEP『Before』をサプライズリリース。DJセット生配信も決定
ジェイムス・ブレイク(James Blake)が日本時間の2020年10月15日早朝に、4曲入りのEP『Before』をリリースした。同時公開となったミュージック・ビデオはロックダウンされた生活を完璧に捉えており、彼が自宅のスタジオでタイトル曲をレコーディングしている様子と、それぞれのアパートや家で振り付けをしたムーブを披露するダンサーの映像が映し出されている。
ジェイムス・ブレイクは新曲「Before」について「ダンスフロアでの高揚感への憧れ」を表現したクラブのルーツに戻り、「ようやく自分の声をダンスフロアのリズムに乗せる自信がついた」とも語っている。
彼はこの新たなEP『Before』と共に、日本時間10月17日(土)午前6時に、オンライン音楽配信プラットフォーム“Boiler Room”上で、自宅からのDJセットを生配信することを発表している。ジェイムス・ブレイクにとって7年ぶりの“Boiler Room”出演となるこの独占セットでは、新作『Before』からの楽曲が披露される予定だ。
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ジェイムス・ブレイクはBillboardとの新たなインタビューで、2019年『Assume Form』に続く作品について「(新型コロナによる自粛で)ダンスをする場所がないことにイライラしていましたが、なぜか皮肉なことに出来上がったものはダンスEPでした」と彼は語る。「全てがダンスミュージック的ではないけど、その精神性が全体に貫かれているんです」。
また、新しい音楽に取り組んでいること、そして「今までに一緒に仕事をしたことのない、とてもエキサイティングな人たち」とのコラボレーションをしていることを明かしています。
今年の夏に、ジェイムス・ブレイクは繊細で甘美な「Are You Even Real?」、ドリーミーな「You’re Too Precious」という2つの楽曲をリリース。彼はまた、自宅のピアノでのパフォーマンスを定期的にインスタグラム・ライヴで配信し、自身のオリジナル楽曲に加え、レディオヘッドの「No Surprises」、ニルヴァーナの「Come as You Are」、フランク・オーシャンの「Godspeed」、ビリー・アイリッシュの「when the party’s over」、ジョニ・ミッチェルの名曲「A Case Of You」など、様々な楽曲をカヴァーした非公式の親密なセットでファンを楽しませている。
今回のEP『Before』は、単曲ではなくまとめたものとしては2019年に発表し広く評価された4作目のスタジオ・アルバム『Assume Form』に続くものとなる。『Assume Form』は「Don’t Miss It」やトラヴィス・スコットとメトロ・ブーミンをフィーチャーした「Mile High」といったシングルの存在感も際立ち、全英アルバム・チャート6位にランクインした他、米ビルボードのトップダンス/エレクトロニック チャートで首位を獲得するなど、自己最高セールスを記録した作品となっている。また、英米両国のメディアから高く評価された『Assume Form』は、2020年度のグラミー賞で“最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞”にノミネートされている。
ジェイムス・ブレイクは、マーキュリー賞ノミネート歴を誇るイギリス人ラッパー、スロウタイ(slowthai)が今年9月にリリースした最新シングル「feel away」にエレクトロニック・デュオ のマウント・キンビー(Mount Kimbie)と共にゲスト出演を果たしており、同曲は彼とスロウタイがロサンゼルスで共作、マウント・キンビーのドミニク・メイカーがプロデュースを手掛けている。
Written By Sophie Smith
ジェイムス・ブレイク『Before』
2020年10月14日発売
iTunes / Apple Music / Spotify
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