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新型コロナを受け手洗いソングとして再び注目が集まるグロリア・ゲイナー「I Will Survive」のリミックスが配信
グロリア・ゲイナー(Gloria Gaynor)の活力漲るダンスフロア・アンセム「I Will Survive」が、プロデューサーや人気DJとして知られるエリック・クッパー(Eric Kupper)の手によって現代向けに生まれ変わった。エリック・クッパーは、この1978年のヒット曲の3つのリミックス音源を新たに制作し、本日、デジタルEP『I Will Survive (The Eric Kupper Remixes)』としてリリースしている。
今回リリースされた3つの新リミックス「Eric Kupper Mix Extended」「Eric Kupper Dub Mix」「Eric Kupper Mix Edit」は、それぞれ同曲のオリジナル・マルチトラック・マスターテープを使用して制作された。グロリア・ゲイナーは公式声明の中で、エリック・クッパーがこの曲のために彼の才能を貸してくれたことについて「とても嬉しく思っています」と語っている。
フレディー・ペレンとディノ・フェカリスが共作した「I Will Survive」は、当初はグロリア・ゲイナーによるライチャス・ブラザーズの「Substitute」カヴァーのB面曲としてリリースされた。彼女自身も感じていたことだが、世界中のラジオやクラブDJたちは、この曲の持つ力強いメッセージに可能性を見出していて、彼女はこう語っている。
「“I Will Survive”は、人生において困難や悲劇に直面している世界中の人々のための賛歌となっているのです。今、かつてないほどに、音楽を通して可能な限りお互いを助け合い、励ましとインスピレーションを与えることが必要とされています」
グラミー賞“最優秀ディスコ・レコーディング賞”を受賞した「I Will Survive」は、1978年10月のリリースからわずか2年で全世界で1400万枚以上のセールスを記録し、2016年には、アメリカ議会図書館の神聖なる“国家保存重要録音登録制度”に登録された。現在も新世代のファンに共感を呼んでいる同曲は、毎月平均600万回ストリーミング再生を記録している他、オリジナル・ビデオのYouTubeでの再生回数は1億3,000万回を突破している。
またこの曲は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ここ数ヶ月間TikTok上でも人気を集めており、何百万人ものユーザーが「#iwillsurvivechallenge」のために同曲の歌詞をリップシンクしており、本人もそれをうけて動画を公開していた。
こうして今再び注目を集めるグロリア・ゲイナーは、ひとつの曲が半世紀を経て再びヒットした数少ないアーティストの一人となった。今年初めには、グロリア・ゲイナーの最新アルバム『Testimony』がグラミー賞“ 最優秀ルーツ・ゴスペル・アルバム賞”を受賞。批評家やファンから好評価された同アルバムは、ビルボードのトップ・ゴスペル・アルバム・チャートでTOP5、Amazonの総合アルバム・チャートでTOP20に初登場している。
グロリア・ゲイナーの関連コンテンツをお探しの方は、過去の貴重なライヴやTVパフォーマンス映像、新着ビデオなどが随時更新されている彼女の公式YouTubeを訪れてみてほしい。
グロリア・ゲイナー『I Will Survive (The Eric Kupper Remixes)』
Apple Music / Spotify / Amazon Music
1. I Will Survive – Eric Kupper Mix Extended
2. I Will Survive – Eric Kupper Dub Mix
3. I Will Survive – Eric Kupper Mix Edit
- グロリア・ゲイナー アーティストページ
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