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エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画がアメリカでも公開決定
2020年に亡くなったイタリアを代表する映画作曲家エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)の葛藤と栄光を、彼の弟子であり、友人でもあったジュゼッペ・トルナトーレ監督が描いたドキュメンタリー映画『Ennio』の公式予告編映像が、2024年2月9日からの全米劇場公開に先駆けて公開された。
今年11月にミュージック・ボックス・フィルムズがアメリカでの配給権を獲得した映画『Ennio』は、2021年7月にヴェネツィア国際映画祭でのプレミア上映後、2022年1月27日からのイタリアでの劇場公開を経て、同年4月に動画配信サービスでもリリースされ、今年1月には日本でも『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の邦題で劇場公開されていた作品だ。
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同ドキュメンタリーは、セルジオ・レオーネとの初期の仕事から、クエンティン・タランティーノ監督による2016年の映画『ヘイトフル・エイト』で初のアカデミー賞“作曲賞”を受賞するまで、『続・夕陽のガンマン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『天国の日々』『ミッション』『アンタッチャブル』といった数々の名作映画の音楽を手掛けてきた故マエストロが、自身のキャリアを辿りながら、その人生と芸術的プロセスについて語る貴重な機会にもなった。
さらに、モリコーネの過去の共作者に加え、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノ、ブルース・スプリングスティーン、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズ、ベルナルド・ベルトルッチ、マルコ・ベロッキオ、ジュリアーノ・モンタルド、ダリオ・アルジェント、ジョーン・バエズといった、彼と同じ時代を生きた各界の著名人たちのインタビューが彼の人生と功績に華を添えている。
アカデミー賞の“外国語映画賞”に輝いた1988年の『ニュー・シネマ・パラダイス』を皮切りに、長年にわたってジュゼッペ・トルナトーレ監督と共作してきたエンニオ・モリコーネは、1998年の『海の上のピアニスト』でゴールデングローブ賞“最優秀作曲賞”を受賞している。
すでに各国メディアで高い評価を獲得している同ドキュメンタリー映画について、英ガーディアン紙は、「このドキュメンタリーは、セルジオ・レオーネ作品(いわゆる“ドル箱三部作”や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』など)のオーケストラ・スコアでおそらく最もよく知られる、イタリアの有名作曲家エンニオ・モリコーネのキャリアを、丹念且つ詳細に、驚くほど面白く、そして疲れ果てるほど深く掘り下げた作品である」と評しているほか、アイリッシュ・タイムズ紙は「エンニオ・モリコーネへのトリビュートが詰まったこのドキュメンタリーには、楽しむべき要素がたくさんある」と紹介している。
Written By Tim Peacock
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