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ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースらがドキュメンタリー映画『Suburban Steps To Rockland』で英国R&Bの誕生を振り返る
‘ブリティッシュ・ロックの揺りかご’と言われる西ロンドンにあるイーリング・クラブを題材にした新たなドキュメンタリー映画『Suburban Steps To Rockland』に、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース、エリック・バードン、ポール・ジョーンズとジョン・メイオールら多数のアーティストが貢献している。(ストーンズ、そしてブリティッシュ・ロックの誕生の地「イーリング・クラブ」特集はこちら)
監督はジョルジオ・グルニエ、そしてシックスティートゥー・フィルムが製作した本作は、11月4日にドックン・ロール映画祭の一部としてロンドンのバービカンでワールド・プレミアを行った。劇場公開は2018年を予定しており、オフィシャル・トレイラーは以下で視聴できる。
イーリング・クラブは1959年にジャズのヴェニューとしてオープンし、ロンドン初のリズム&ブルースのクラブとして、1962年には独創的なイギリスのリズム&ブルースの先駆者であるアレクシス・コーナーとシリル・デイヴィスのパフォーマンスを行った。すぐに大勢の若いR&Bファンに注目され、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース、エリック・バードン、ポール・ジョーンズとジョン・メイオール、さらに結成間近のザ・フー、ジェフ・ベックと最近のプレミアに参加したプリティ・シングスのディック・テイラーにとって教育の場となっていた。
また、イーリング・クラブはザ・ローリング・ストーンズが出会った場であり、チャーリー・ワッツ、次にミック・ジャガーとキース・リチャーズが全員ここでブライアン・ジョーンズに出会ったのだ。新作映画は、イーリング・クラブが次世代のイギリスのスーパースターに与えた多大なる影響を称えている。
トレイラーではエリック・バードンがイーリング・クラブでシリル・デイヴィスがエレクトリック・ハーモニカを演奏しているのを見たことを回想している。「その時に初めて、シカゴのサウンド、ミシシッピーのサウンドがついにロンドンに来たんだと実感したよ」。さらにポール・ジョーンズは、「全員あの場所でお互いに出会ったんだ」と話し、ジャック・ブルースは生前のインタビューで「その後の時代に続くすべてのもののるつぼだった」と語っている。
Written by Paul Sexton