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クール&ザ・ギャングの共同創設メンバー、ジョージ・ブラウンが74歳で逝去。その功績を辿る
クール&ザ・ギャング(Kool & the Gang)の共同創設メンバーで、ドラマー、ソングライターのジョージ・ブラウン(George Brown)が、肺がんとの闘病の末、2023年11月17日、74歳で逝去した。代理人から発表された声明によると、彼は、自分の音楽についての説明を求められた時、いつも“幸福の音”と答えていたという。
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その経歴
ジョージ・ブラウンは、ベースのロバート・”クール”・ベル、ロバートの弟でテナー・サクソフォーン奏者のロナルド・ベル、リード・ヴォーカルのジェイムズ・”J.T.”・テイラーらと共に、「Jungle Boogie」「Hollywood Swinging」「Celebration」「Get Down on It」といったクール&ザ・ギャングのヒット曲の数々を生み出したグループのソングライターのひとりだった。
2018年にジョージ・ブラウンがソングライターの殿堂入りを果たした際に、公式サイトに掲載されたバイオグラフィーには次のように記されている。
ニュージャージー州ジャージー・シティ出身のジョージ・ブラウンは、子供の頃、よくバターナイフで物を叩いていたが、その後、エルヴィン・ジョーンズ、アート・ブレイキー、ジャック・ディジョネットといった当時の偉大なジャズ・ドラマーたちに影響を受けた。
当時、ジョージ・ブラウンと同じ建物に住み、後にクール&ザ・ギャングのキーボーディストとなるリッキー・ウェストは、後にバンドのサックス奏者兼音楽監督となるロナルド・ベル、そして後にトランペッターとなるロバート・ミケンズを彼に紹介し、やがて彼らは、高校在学中にジャズ・バンドとして週に6日、クラブで演奏するようになる。
1964年、ロバート・”クール”・ベルと弟のロナルド・ベル、ロバート・ミケンズ、デニス・”D.T.” トーマス、リッキー・ウェスト、ジョージ・ブラウン、チャールズ・スミスは、“Jazziacs”というジャズ、ソウル、ファンク、ロック、ポップ・ミュージックなどを融合させたユニークなインストゥルメンタル・グループとして活動をスタートし、その後バンド名を幾度か変更しながら、ニューヨーク市内のクラブで演奏し、モータウンのカヴァー・バンドのバックバンドを経て、1969年にクール&ザ・ギャングへと改名。
1973年にアルバム『Wild and Peaceful』で初めて商業的成功を収め、翌1974年には、「Jungle Boogie」「Hollywood Swinging」という今日でも新たな聴衆を見出す記念碑的全米TOP10ヒットを世に送り出した。バンドのレコーディングにおけるジョージ・ブラウンのドラミングが、ヒップホップというジャンルの始まりから現在に至るまで、多くのアーティストやプロデューサーにサンプリングされていることは注目に値する。
バンドの黄金期と言われている1979年から1986年にかけては、「Ladies’ Night」「Get Down on It」、「Joanna」「Cherish」、そして最も人気の高い「Celebration」といった大ヒット曲が生まれた。
1984年のアルバム『Emergency』は200万枚の驚異的なセールスを記録。「Celebration」は以降も、1980年のMLBワールドシリーズ、1981年のNFLスーパーボウル、1981年のNBAチャンピオンシップなど様々なスポーツ報道番組のテーマ曲に起用されている。
クール&ザ・ギャングは2度のグラミー賞、7度のアメリカン・ミュージック・アワードを受賞し、ニュージャージー州出身者の社会と世界への貢献を称えるニュージャージーの殿堂入りを果たしている。2023年8月に引退するまで、ジョージ・ブラウンはクール&ザ・ギャングのツアーで世界中のファンを楽しませた。彼の遺族は、献花の代わりに全米肺協会への寄付を求めている。
Written By Sam Armstrong
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