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元モーターヘッドのギタリスト、“ファスト”・エディ・クラークが67歳で死去
1976年にモーターヘッドに加入し、1982年の『Iron Fist』までバンドに在籍した “ファスト”・エディ・クラークが2018年1月10日に67歳で亡くなった。肺炎にかかったあと、病院にて安らかに息を引き取ったと言われている。つまり『Ace of Spades』時代のラインナップのメンバーは3人とも現在、亡くなってしまったのだ。
モーターヘッドのフェイスブックに書かれた声明には「今晩早くに自分たちの耳に飛び込んできたばかりのニュースに関して非常にショックで落ち込んでいます。エドワード・アラン・クラーク、または私たちが愛するお馴染みの “ファスト”・エディ・クラークが昨日、安らかに眠りにつきました」。
バンドの最初のレーベルだったチジック・レコードを設立したテッド・キャロルは、肺炎の治療を受けていた病院で “ファスト”・エディが安らかに亡くなったとダグ・スミスから聞き、彼のフェイスブックで悲しみの声明を発表した。
「“ファスト”・エディ、このまま向こうでも突き進み、ロックン・ロールし続けてくれ。お前のモーター・ファミリーはそれ以外期待しないぜ! 1950年10月5日-2018年1月10日 “ファスト”・エディ・クラーク、RIP」
ドラマーのフィル・“フィルシー・アニマル”・テイラーがレミーに紹介したことがきっかけで、“ファスト”・エディ・クラークはオリジナルのギタリスト、ラリー・ウォーリスの代わりとしてモーターヘッドに加入した。フィル・テイラー自身、2015年11月に61歳で亡くなっておいる。そしてロック・ファンでありモーターヘッドのファンなら皆知っていると思うが、レミーもその一ヶ月後に70歳で亡くなっている。
“ファスト”・エディ・クラークはチジック・レコードより1977年にリリースされたモーターヘッドの名を冠したデビュー・アルバム、そしてそのあとの4枚のアルバム、1979年の『Overkill』と『Bomber』、1980年の著名な『Ace Of Spades』、そして前述の『Iron Fist』を担当した。バンドを脱退後、彼は元UFOのベースプレイヤー、ピート・ウェイと共にファストウェイを結成。彼らはCBSと契約し、アメリカ、イギリス共にチャート上でそれなりの成功を収めた。彼らは2011年にアルバム『Eat Dog Eat』で復活を遂げていた。
“ファスト”・エディ・クラークは1994年にサクソンやソーをゲストに呼んだソロ・アルバム『It Ain’t Over ‘Til It’s Over』を彼自身の名義でリリースしている。サクソンはソーシャル・メディアでこのように投稿している。「我々の良き友人、“ファスト”・エディ・クラークが亡くなったことを聞きました。彼の愛する人、そして家族にお悔やみ申し上げます。彼の死は非常に惜しまれるでしょうが、彼はフィルとレミーと再会しているでしょう。彼と共に過ごせた良き想い出は忘れません」。
Written by Paul Sexton