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ジョン・レノン80回目の誕生日にあわせてエンパイア・ステート・ビルが特別ライトアップ
現地時間2020年10月8日、ニューヨークのシンボルとして知られるエンパイア・ステート・ビルは、ジョン・レノン( John Lennon)に敬意を表し、スカイブルーのタワーライトと鉄塔を旋回する白いピースサインを照らしている。
現地時間の8日深夜2時まで公開されているこの特別なライトアップは、伝説的なシンガー、ソングライターであり、平和活動家でもあった故ジョン・レノン80回目の誕生日(10月9日)に捧げるもので、彼の息子でミュージシャンのショーン・オノ・レノンが、日没に合わせて点灯した。
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ニューヨークで最も有名な住人の一人だったジョン・レノンは、ザ・ビートルズ解散後の1971年にイギリスからマンハッタンに移住。彼は妻のオノ・ヨーコと共に、ニューヨークのもう一つの観光名所として知られるダコタ・ハウスに定住し、息子ショーンを育てた。1980年に悲劇的な死を迎えるまで、ジョン・レノンは誇りをもってこの街を“故郷”と呼んでいた。
生前、ニューヨークを “地球上で最も偉大な場所” と宣言したジョン・レノンは、この街について熱く語り、国外退去要請という苦戦を強いられた米国移民局との戦いに勝利し、第二の故郷として彼が愛したアメリカ滞在を正式に許可されている。彼はかつてこう語っていた。
「アメリカには“それ”(自分が求めているもの)があるんです。僕はニューヨークで生まれるべきでした。心の拠り所であるヴィレッジに生まれるべきでした。アメリカ人として、グリニッジ・ヴィレッジに生まれなかったことを深く後悔しています。でも人生そううまくはいかない。誰もが世界の中心であるこの場所に向かっていて、それこそ今僕がここにいる理由であり、この地の空気を吸うためだけにここにいるんです。ここは“それ”が起こっている場所なんだ」
ジョン・レノンはニューヨークで、『Mind Games』(1973年)、『Walls and Bridges』(1974年)、『Rock ‘n’ Roll』(1975年)など、多くのソロ・アルバムの楽曲を作曲し、レコーディングも行った。さらに、『Sometime In New York City』(1972年)や彼にとって最後のスタジオ・アルバムとなった『Double Fantasy』(1980年)、そして死後に発表された『Milk and Honey』(1884年)など、オノ・ヨーコとのコラボレーション作品の中にもニューヨークで制作されたものがある。
また、ベストセラーとなったジョン・レノン2作目のアルバム『Imagine』(1971年)は、ニューヨークでも有名なレコード・プラント・スタジオで、そのストリングスを含む仕上げの作業が行われている。
ジョン・レノンの死後、ニューヨーク市はセントラルパークにジョン・レノンの生きる記念碑として、2.5エーカー(10,000平米)に及ぶ造園をつくり、その場所をザ・ビートルズの1967年のサイケデリックなシングル「Strawberry Fields Forever」にちなんで“ストロベリー・フィールズ”と名付けている。
この1週間は、BBCによる2部構成の特番や、イギリスのSky.com、Freeview、Virgin TVで10月15日まで視聴可能なポップアップTVチャンネル「LENNON80」など、ジョン・レノン生誕80年を記念した様々な特別番組が放送された。
10月9日にリリースされたニュー・アルバム『GIMME SOME TRUTH.』は、ジョン・レノンのソロ・キャリアの中で最も重要で、最も愛されている36曲を、ヨーコ・オノ・レノンとショーン・オノ・レノンが厳選し、オリジナルのアナログ・マスターからリミックスした作品となっている。
Written By Sophie Smith
生誕80周年を祝う新ベスト
ジョン・レノン『GIMME SOME TRUTH.』
2020年10月9日発売(2CD国内盤のみ10月16日発売)
2CD+Blu-ray(Audio)デラックス・エディション
2CD / 1CD / 2LP / 4LP
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