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レミーによる未公開のエルヴィス・プレスリー楽曲カヴァーが発売に
アメリカが生んだスーパーグループ、ヘッドキャットのメンバーのダニー・B.ハービーとジェリー・リー・ルイスの姪、アニー・マリー・ルイスが発売したアルバムに、モーターヘッドのレミー・キルミスターが参加したエルヴィス・プレスリーの「Trying To Get To You(邦題: お前が欲しくて)」のカヴァーが収録されている。
LAを拠点に活動するロカビリーのスーパーグループ、ヘッドキャットのメンバーは、レミーとストレイ・キャッツのドラマー、スリム・ジム・ファントム、そして元ROCKATSのダニー・B.ハービーだった。バンドのギタリストであるダニーはアニー・マリー・ルイスと共に、その曲を収録した新しいCD『Reckless Wild & Crazy』をリリースしたばかりだ。
ジェリー・リー・ルイスの姪であり、リンダ・ゲイル・ルイスの娘で、ミッキー・ギリーのいとこであるアニー・マリー・ルイスはジェリー・リー・ルイスと共にパフォーマンスを続けている有名なヴォーカリストである。新しいCDでは、エルヴィス・プレスリー初期の曲「Trying To Get To You」のギターとベースをダニー・B.ハービーが演奏し、アニーはレミーと共にデュエットしている。
「レミーとは彼が亡くなる1年前に、ロックなラヴ・ソング “Trying To Get To You” がいかに素晴らしいカントリーであり、ロックン・ロールのデュエット曲かという話をしていたんだ。そして、デュエットをすることについて話し合い始めたんだよ」とダニー・B.ハービーは音楽サイト、ブラバーマウスに語った。
「ヘッドキャットはその曲を2度もレコーディングしてリリースしたことがあるんだ。レミーがヴォーカルを気に入っていた3度目の別バージョンも存在しているけれども、僕らのバッキング・トラックをあまり気に入ってなかったようだ。僕のパートは直せるし、アニーのヴォーカルも追加できると彼に伝えたんだ。面白半分に、ざっくりとした見本を作って、2015年1月に開催されたヘッドキャットの最後から2番目のライブのときに彼のために演奏してみたんだよ」。
「彼はとても気に入ってね。”慎重に進めてくれ” と僕に告げて笑ったんだ」とダニー・B.ハービーは続けた。「彼のためにプレーする前に亡くなってしまったので、レミーは最終的なバージョンを聞くことができなかったんだけどね。最後に彼と一緒に過ごした時は、ちょうどレミーが亡くなる2週間前に開催された彼の70歳の誕生祝いだったんだけど、その時、僕は曲を持ってきていたんだ。しかし彼の友達全員が出席していたし、彼も疲れ気味で具合も良くなかったので、僕らは手短に話し合っただけで彼のために聴かせることはなかった。その2週間後、僕に演奏するチャンスをくれないまま彼は亡くなってしまったんだ」。
「このデュエット曲をどうするか決めていたんだけど、1年後のエルヴィスが亡くなって40年目の年にリリースしようと決めたんだ」とダニー・B.ハービーは話しを締め括った。「ちょうど2週間前にリリースして、かなり評判も良いよ。レミーもジェリー・リーとエルヴィスの大ファンとしてきっと喜んでくれるだろう」。
ヘッドキャットは今後も活動を続けていくことを発表しており、レミーの代役としてモービッド・エンジェルのフロント・マン、デヴィッド・ヴィンセントを加入させ、ダニー・B.ハービーとスリム・ジム・ファントムと共に活動を続けていく予定だ。
Written by Tim Peacock