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元パーラメントのデニス・チェンバースらが登場するコンサート・シリーズ開催
ジャズ・ピアニストのジョー・ワーナー( Joe Warner)が、ジャズ、ソウル、ファンク界の最も著名なドラマーたちをゲストに迎えて、「Give The Drummer Some」と題したコンサート・シリーズを開催する。
9月の毎週土曜日に、米カリフォルニア州バークレーにあるカリフォルニア・ジャズ・コンサーバトリーで開催される同コンサート・シリーズに出演するのは、元パーラメントやファンカデリックのメンバーであるデニス・チェンバース(Dennis Chambers)、マイルス・デイヴィスとの共演やリターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバーとしても知られるレニー・ホワイト(Lenny White)、元アレサ・フランクリンのバンドメンバーであるバーナード・“プリティ”・パーディ(Bernard “Pretty” Purdie)、そしてファラオ・サンダースやドクター・ロニー・スミスらのツアーに参加してきたダレル・グリーン(Darrell Green)という顔ぶれ。
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ベイエリアのマーキュリー・ニュースによると、同コンサートはフレイシュハッカー財団からの助成金を受けて行われるもので、ジョー・ワーナーが週替わりで前述のドラマーや他のアーティストたちをステージに迎え、小編成のアンサンブルでコラボレーションを繰り広げる。第1回目となる今週土曜日(9月4日)のコンサートには、デニス・チェンバースとベーシストのカーティス・ランディが出演する予定だ。
ジョー・ワーナーは、同コンサートの共演者について、「なんの迷いもなく彼らを呼ぼうと思いました。昔から尊敬していた人たちですから。ドラマーはバンドを左右する存在であり、ピアノとドラムは同じ打楽器で、親和性も高いのです」と語り、1978年に、18歳の若さでパーラメントとファンカデリックに参加したことで注目を集めたデニス・チェンバースについては次のように述べている。
「彼はどんなスタイルでも演奏できます。私が彼を最初に聴いたのは、メイシオ・パーカーのアルバム『Roots and Grooves』で、ある曲ではとてもファンキーな演奏を披露しつつ、レイ・チャールズの曲では激しくスウィングしていました。彼はそれら全てをやってのけるんです」
第2回目となる9月11日には、ジョー・ワーナーが、19歳でマイルス・デイヴィスのアルバム『Bitches Brew』に参加するなど、同じく10代から注目集め、1970年代にはリターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバーとして活躍し、R&Bバンドのトゥエニイナインはじめ自身のグループでも活動するレニー・ホワイトをゲストに迎える。この日のステージには、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズ最終期のメンバーだったベーシストのエシエット・エシエットも参加する予定だ。
第3回目の9月18日のステージでは、アレサ・フランクリンとの5年間に及ぶ共演や、ルイ・アームストロング、ディジー・ガレスピーなど数多くのミュージシャンとの共演で知られるジャズ、ソウルの名ドラマー、バーナード・“プリティ”・パーディがジョー・ワーナーと共演を果たす。また、ジョー・ワーナーの妻であるベテラン歌手のフェイ・キャロルに加え、キューバ人パーカッショニストのジーザス・ディアズ、そして1972年から75年までラリー・グラハムの後任として、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンで活躍したベーシストのラスティー・アレンも参加。バーナード・“プリティ”・パーディは、翌9月19日に、オークランドのジェフリーズ・インナー・サークルでワークショップも行う予定だ。
シリーズ最終公演となる9月25日には、ベイエリア出身のダレル・グリーンが、ベーシストのエシエット・エシエットとラッパーのリコ・パボンらとステージに立つ。ニューヨークをはじめ、ヨーロッパ各地や日本でも引っ張りだこのドラマーであるダレル・グリーンは、これまでにシャーマン・アービー、スティーヴ・トゥーレ、フェイ・キャロル、ラヴェ・スミス&ザ・レッド・ホット・スキレット・リッカーズ、ジェレミー・ペルトらのツアーに参加してきた。
コンサート・シリーズ「Give The Drummer Some」のチケットはこちらで購入することができる。
Written By Paul Sexton
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