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デヴィッド・ボウイ最も初期のデモ・テープが古いパン籠で発見される
デヴィッド・ボウイの最も初期のデモ・テープが古いパン籠の中に埋もれていたのが発見された。「I Never Dreamed」と名付けられたこのトラックは、1963年に当時の彼のバンド、ザ・コンラッズがデッカ・レコードとの契約を獲得するために録音されたものだった。だた、残念ながらデッカと当時ザ・ローリング・ストーンズのマネージャーだったエリック・イーストンがそれを却下したために、デヴィッド・ボウイが有名になった頃には、誰ひとりとしてその初期に録音されたテープがまだ残されていたことを知らなかったという。
ガーディアン紙によると、ザ・コンラッズのマネージャー兼ドラマーだったデヴィッド・ハドフィールドが引越しをしていた時に、彼の祖母が持っていたパン籠の中に写真や手紙などと一緒に押し込まれていたこの貴重なデモ・テープを発見したそうだ。このテープは9月に開催のオメガ・オークションに出品される予定で、推定売却金額は1万ポンド(約146万円)だと言われている。
「ギターのインストゥルメンタル数曲とオリジナルを1曲をやろうって決めたんだ。それで僕が一番印象に残ってた”I Never Dreamed”を選んだんだ」、デヴィッド・ハドフィールドはガーディアン紙にこう語った。「他の2曲はイマイチだったよ。そして、デヴィッドがこの曲を歌うには一番合ってると思ったからヴォーカルに決めたんだ。それが55年前のデヴィッド・ジョーンズ(デビッド・ボウイの本名)による一番初期のレコーディングだった。デッカ・レコードには最初は断られたんだけど、その年の後半にはオーディションのチャンスをくれて、その時のリード・ヴォーカルはロジャー・フェリスで、デヴィッドはバッキング・ヴォーカルだったね」。
このデモ・テープはオメガ・オークションでの音楽史に残されるべき楽器・機材の一品として競りにかけられる予定だ。全出品リストはオメガ・オークションのウェブ・サイトで近日公開されることになっている。
それ以外のデヴィッド・ボウイのニュースとしては、『Loving The Alien』と銘打たれた新たなボックス・セットが10月12日にリリースされる予定で、CD11枚とLP15枚の当セットでは、1980年代半ばのデヴィッド・ボウイ作品を総括している。今作は『Five Years』(1969-1973)、『Who Can I Be Now?』 (1974-1976) 、『Who Can I Be Now?』 (1974-1976) の続編になっている。
Written By Tim Peacock
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デヴィッド・ボウイ『David Bowie』