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クラプトン、故ジョン・ウェットンの為にプレイ、同時にドキュメンタリーについて発表
偉大なギタリストのエリック・クラプトンが先日、イギリス人ベーシストの故ジョン・ウェットンに別れを告げる為に書き下ろした短いインストゥルメンタル・トリビュート曲を公開した。また、エリック・クラプトンのキャリア、その人生と時代を追ったドキュメンタリーが、現在制作進行中だ。
ヴァラエティー紙のレポートによると、ドキュメンタリーのタイトルは『A Life in 12 Bars』、監督はリリ・フィニー・ザナック、プロデューサーは『シュガーマン 奇跡に愛された男(原題:Searching for Sugar Man)』のジョン・バトセック。アシフ・カパディア監督の映画『AMY エイミー』や伝記映画『アイルトン・セナ~音速の彼方へ(原題:Senna)』を手掛けたクリス・キングも編集として、プロダクション・チームに名を連ねる。
「クラプトンの音楽はこの映画の基礎だ。ブルース、その伝統や生みの親に対する彼の献身ぶりは最初の頃から完璧だった。またそのアーティスティックな声を整え、成長させる為の適切な伝達手段に対する探求心は尽きることがなく、その結果、その音楽の方向性、バンド、曲、ギター・スタイル、音や容貌の急な変化に、ファンやメディアが当惑させられることも度々あった」とザナックは声明の中で語った。
映画の放映開始日は未定だが、2017年2月9-17日、ベルリン国際映画祭の中の“ヨーロッパ・フィルム・マーケット”で、買い手になりそうな顧客向けに作品の映像が披露される予定だ。映画製作者によると、彼等はこれまでになく容易にクラプトンの“広範囲に渡る個人的アーカイブ、名パフォーマンス・クリップ、オン&オフ・ステージ映像、アイコニックな写真、コンサート・ポスター、肉筆の手紙、デッサンや私的な日記の出品物”の利用が許可されたとのこと。
先週、エイジアそしてキング・クリムゾンの元ベーシスト、ジョン・ウェットンの死が発表された僅か数時間内に、クラプトンは強く心に訴えるアコースティック・ギターによるインストゥルメンタルを、自らのフェイスブック・ページにアップロードした。
「For John W」なるシンプルな名前の同作品は、1940年代スタンダード「How High the Moon」のエリックによるテイク。彼は元クリームの同僚ジャック・ブルースが2014年に死去した時も、同様の方法で哀悼の意を表している。
Written By Paul Sexton