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映画『ボヘミアン・ラプソディ』新予告編公開。メンバーが映画を見た反応をプロデューサーが語る
イギリスでは10月24日、アメリカで11月2日、日本では11月9日に公開が決定したクイーンを描いたミュージック・エンターテイメント映画『ボヘミアン・ラプソディ』の最新予告編が公開となった。
またこの公開にあわせて本作のプロデューサーであり、今までにマーティン・スコセッシ監督作品の『ディパーテッド』や『アビエイター』、『ヒューゴの不思議な発明』のプロデュースを担当してきた、グレアム・キングのインタビューも到着した。
Q: このプロジェクトの始まりから説明してください
グレアム・キング:ロンドンで『ヒューゴの不思議な発明』を撮影していた時、脚本家のピーター・モーガンから電話があって、「君はクイーンとフレディ・マーキュリーのファンかな?」と聞かれた。私が「そうだよ」と答えると、彼は「脚本を書いているところなんだけど、作品を手がけてくれる人が必要で、君ならぴったりだと思う。君だったらブライアン(・メイ)やロジャー(・テイラー)、それにクイーンのマネージャーのジム・ビーチとうまくやっていけると思う。興味があれば、“マイアミ・ビーチ”に電話してほしい」と言った。私が「“マイアミ・ビーチ”って?」と聞き返すと、彼は「本名はジム・ビーチだけど、フレディが彼を“マイアミ”と呼んでいたから、その呼び方になったんだ」って言ったんだ。翌日、彼に電話して、3時間ほど話し合い、その後、パブでみんなに会ったよ。私たちはすぐに意気投合し、私は「是非引き受けたいけど、みんなの助けが必要になる」と伝えた。肝心なのは、一つの家族となって、お互いを信頼することだ。私は「まだ存命の人たちの話を伝えること、世界中の6,000もの映画館で上映される話題を呼ぶ映画であることに大きなプレッシャーを感じている」と伝えたよ。フレディは残念なことにもうこの世にはいないけど、バンドの残りのメンバーはいる。だから「そのことに敬意を払うために最善を尽くすが、みんなが協力し合わなければならない」と伝えたんだ。
Q: この話を伝えることには責任が伴うということですね?
グレアム・キング:そうだね。映画化する当の本人と向き合って話をしながら、その人の人生の物語を展開し、映画化するのは肩に重みを感じるものだよ。とてもやりづらい。みんなと顔合わせをして、すぐに意気投合したから、ストーリーと構成を考えたいと言うと、彼らは「フレディ・マーキュリーの物語にしたい。ブライアン・メイの話でも、ロジャー・テイラーや、ジョン・ディーコンの話でもなく」と言ったんだ。
Q: あなたが考える物語の中心は何でしたか?
グレアム・キング:若い移民のシンガーで、かつてはヒースロー空港で働いていた男が、どうやってクイーンのリード・ヴォーカルになり、ブラジルのロック・イン・リオやウェンブリー・スタジアムのライブ・エイドで35万人を集め、史上最高のパフォーマンスの一つを見せたフレディになったか、どういう軌跡をとったかの物語だ。
Q: 映画を見たブライアン・メイとロジャー・テイラーから何と言われましたか?
グレアム・キング:二人は初期の編集バージョンを見て、唖然としていた。その様子は、とても感動的だった。この仕事について以来、最も感動した日だったね。実際、私は緊張して固まってしまっていて(笑)、私は映画を見ずに、映画を見ている二人を見ていた。二人が見える席で、彼らの反応を目に出来るような席についた。映画を見ながらどんな思い出が彼らの脳裏に押し寄せているかは、想像するしかなかったけど、信じられない経験だった。見終わったあとの沈黙にはゾクッとしたね。二人が思い出にどっぷりと浸っているのが分かったからだ。この映画は彼ら自身の話だし、二人ともフレディが大好きだったから、本作を見るのは彼らにとって、とても感情に訴える経験だった。1分ぐらいしてから、二人は私を見て『素晴らしい』と言ってくれた。気に入ってくれたんだ。最近、二人と一緒にバルセロナへ行ったんだ。彼らを観客に紹介するだけでも、とても特別な経験だった。完成した映画を見るたびに感動するけれど、撮影初日にも既に感動を味わっていたよ。ライブ・エイドのステージ・セットに座りながら、遂に本作を作っていることが信じられないという思いにとらわれたんだ。本当にそこまでたどり着いたことが信じられなかったよ。
(左から、グレアム・キング、ブライアン・メイ、フレディを演じたレミ・マレック、ロジャー・テイラー、ジム・ビーチ)
映画『ボヘミアン・ラプソディ』
2018年11月9日(金) 全国ロードショー
© 2018 Twentieth Century Fox
配給:20世紀フォックス映画
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