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ブロンディのドラマー、クレム・バークが70歳で逝去。その功績を辿る

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Photo: Maureen Donaldson/Getty Images

ブロンディのドラマーとして知られるクレム・バーク(Clem Burke)が70歳で逝去した。バンドの声明によると、彼は「公にはしていなかったがんの闘病の末」に亡くなったという。

バンドは次のように追悼の意を捧げている。

「クレムは単なるドラマーではなく、ブロンディの鼓動そのものでした。彼の才能、エネルギー、音楽への情熱は比類なく、私たちのサウンドと成功への貢献は計り知れません。音楽的な面だけでなく、ステージの上でも外でも、彼は常にインスピレーションの源でした。その明るい精神、伝染するような熱意、そして岩のように揺るがない仕事へのプロ意識は、彼を知るすべての人々の心に触れてきました」

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Blondie – Heart Of Glass

クレム・バークは、1975年にデボラ・ハリーとクリス・ステインによりブロンディに迎えられ、1976年のセルフタイトルのデビュー作『Blondie』をはじめ、1978年の代表作『Parallel Lines』や1979年の『Eat to the Beat』など、バンドの全アルバムに参加している。1982年の『The Hunter』発表後にバンドが一時的に解散すると、彼は売れっ子セッション・ドラマーとして活躍を続けた。

バンドの声明はこう続いている。

「自称“ロックンロール・サバイバリスト”である彼は、ユーリズミックス、ラモーンズ、ボブ・ディラン、ボブ・ゲルドフ、イギー・ポップ、ジョーン・ジェット、チェッカード・パスト、ザ・フレッシュトーンズ、ロマンティックス、ドラマラマ、ザ・アダルト・ネット、ザ・スプリット・スクワッド、インターナショナル・スウィンガーズ、L.A.M.F.、エンプティー・ハーツ、スリンキー・ヴァガボンド、さらにはゴーゴーズなど、数多くのアイコニックなアーティストと共演、コラボレーションしてきました。その影響力と功績は時代とジャンルを超えて響き渡り、関わったすべてのプロジェクトに消えることのない痕跡を刻みました」

Blondie – Call me

1990年代にブロンディが再結成した際にも彼は参加し、1999年から2017年にかけて5作のアルバムをリリースしている。

1954年11月24日、クレメント・アンソニー・ボゼウスキーとして生まれたクレム・バークは、ニュージャージー州ベイヨンで青春時代を過ごしながら、ドラマーだった父の跡を継いだ。左利きながらも右利き用のドラムキットを使い(彼のヒーローであるリンゴ・スターと同じスタイル)、10代の頃にはカヴァー・バンドで演奏するかたわら、マーチング・バンドにも参加していたた。その後ニューヨークへ移り、ブロンディに加入した彼は、2022年に行われたTidalのインタビューで当時をこう振り返っている。

「僕の目標は、自分にとってのデヴィッド・ボウイ、ジム・モリソン、ミック・ジャガーを見つけることだったんだ。それはもう必死だった。カリスマ性と創造力を持つ人たちと一緒にやりたかったんだ」

Written By Sam Armstrong




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