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米ドラマ『ホワイト・ロータス』最終回でビリー・プレストンの楽曲が起用され再生数が353%に
米HBOのブラックコメディドラマ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン3が最終回を迎え、ビリー・プレストン(Billy Preston)の「Nothing From Nothing」が90分にわたる最終話のエンドクレジットで使用された。これを受けてUSでの再生数は353%を記録している。
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マイク・ホワイトが監督と脚本を務める本作の最新シーズンはタイが舞台となっており、リゾートを訪れる富裕層の宿泊客と従業員たちのやりとりをユーモアたっぷりに描いている。
同ドラマを彩るサウンドトラックには、Paradise Bangkok Molam International Band、Sroeng Santi、Viparat Piengsuwan、Hongthong Dao-udon、Rewat “Ter” Buddhinan、Carabao、Charan Manophet、Nantida Kaewbuasai、Khruangbinなど、タイのアーティストやタイ音楽にインスピレーションを受けたアーティストたちが多く参加。
さらに、タイの伝説的な歌手Lek Patravadiや、今シーズンで女優デビューを飾ったBLACKPINKのリサ(本名ラリサ・マノバンの名でクレジット)が出演したことでも話題を呼んだ。
同ドラマの音楽スーパーバイザーを務めるゲイブ・ヒルファーは、シーズン3のサウンドトラックの制作について、WEBメディア“Mashable”に次のように語っている。
「自分の連絡先リストを見返して、過去にタイ音楽のライセンスを取得したことがある人や、タイ音楽を売り込んできた人を探しました。このプロジェクトにおいて活用できそうなリソースをそこから逆算して調べていきました。加えて、タイで過去に、あるいは現在人気のある楽曲についても調査しました。ヴィンテージの、カッコよくて面白いタイの音楽を探すためにショップのレコード箱をディグしたりもしました」
ビリー・プレストンの1974年のアルバム『The Kids & Me』に収録されている「Nothing From Nothing」は、彼にとってアメリカで2曲目のソロによる全米No.1ヒットとなった。後にビリー・プレストンは、この曲を人気TV番組“サタデー・ナイト・ライブ”の初回放送でも披露している。
Written By Sam Armstrong
ビリー・プレストンの『The Kids & Me』
1974年1月1日発売
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