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ア・パーフェクト・サークルのリズムの二人が結成した「ザ・ベータ・マシーン」デビューアルバム発売
マット・マクジャンキンズ(B, Vo, Key)とジェフ・フリードル(Dr)が、クレア・エイシー(Vo)とニコラス・ペレス(G, Key)を迎えて結成したザ・ベータ・マシーンがベテラン・ロック・マネージャーのアンディー・ゴールド率いるT-Boy Records/ユニバーサル・ミュージック・エンタープライズとグローバル契約を交わし、3月29日にファースト・フル・アルバム『Intruder』で全世界デビューを果たし、リード・シングル「Embers」が公開となった。
ロサンゼルスに拠点を置くマット・マクジャンキンズとジェフ・フリードルは、ア・パーフェクト・サークルのリズム・セクションとしても知られている。“ミュージシャンの中のミュージシャン”といった表現は使い古されているかもしれないが、彼らはまさにそう呼ぶに相応しい。共に熟達した人気ミュージシャンである二人は、ア・パーフェクト・サークルのギタリスト、ビリー・ハワーデルが率いるアッシズ・デバイドのオーディションで初めて出会った。
単なるバンド仲間の領域を超えた二人の音楽的絆は評判を呼び、その後トゥールのフロントマンで、ア・パーフェクト・サークルの共同創始者でもあるメイナード・ジェームス・キーナンのバンド、プシファーへの加入をオファーされることになる。彼らはその後も多くのバンドとの仕事で活動の幅を広げていった。ジェフ・フリードルはフィルターとディーヴォで、マット・マクジャンキンズはサーティー・セカンズ・トゥー・マーズでそれぞれ演奏し、二人は揃ってイーグルス・オブ・デス・メタルでも活動した。
ジェフ・フリードル曰く、彼とマット・マクジャンキンズは他のバンドでは合わないような素材は謎めいた未来の音楽のためにこっそりしまっておくのだという。一緒に活動を続けていく中で、二人の創造エネルギーはよどみなく流れ始めた。マット・マクジャンキンズはこう振り返る。「僕たちはすごく馬が合ったんだ。次から次へとアイデアが出てきて、そこにエゴが邪魔することもなかった」。
そうして二人は、彼らが創り出すエネルギッシュで斬新な音楽を“ザ・ベータ・マシーン”と名付けた。ただ、このミッションに臨むのは彼らだけではなく、以前にも彼らと仕事を共にし、親しくしていたヴォーカリストのクレア・エイシー(ナイトメア・オブ・ザ・キャット)、ギタリスト兼キーボーディストのニコラス・ペレスもそこに加わった。
ザ・ベータ・マシーンのメンバーは、それまでの彼らの音楽プロジェクトを通して人々が彼らに寄せる期待から息抜きするかのごとく、創造性に富んだ実験的且つ折衷主義の音楽を共に目指していった。2017年にリリースしたEP『All This Time』よってバンドは正式に始動し、その斬新な音と彼らの美学はすぐにジャンルに捉われない先進的な考え方をもつロック・ファンを魅了していった。
「アーティストやバンドにとって決められた枠組みの外側に存在するのは難しいことなんだ。大抵は簡単に一つの型にはめられてしまう。でも僕たちはそういう罠には嵌らないように幅広いジャンルの音楽を創っていこうと思ってる」とマット・マクジャンキンズは語る。
ザ・ベータ・マシーンはすでに広くツアーを行なっている。ア・パーフェクト・サークルの最近のアリーナ・ツアーでは、彼らが唯一のオープニング・アクトとして出演し、マット・マクジャンキンズとジェフ・フリードルのリズミックなエンジン音が毎公演、両ステージに鳴り響いた。
また、彼らはデビュー作『Intruder』を携えて、2019年のほとんどを北米とヨーロッパのツアーに費やす予定である。駆け出しのバンドの次のステップが今の彼らにとっては何より重要なのである。
ジェフ・フリードルはこう語る。「これはまだ全くの新プロジェクトで、世界は僕たちの思うがままなんだ。とにかく今は僕たちがこのアルバムに込めた様々な音楽要素を楽しんでくれる広くて多様なファンベースができていくことを望んでいるんだ」。
マット・マクジャンキンズもこう加える。「みんなが楽しんでくれたらそれでいい。みんなの心を動かすようなエネルギーを創り出したいんだ」。
Written by Tim Peacock
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ザ・ベータ・マシーン『INTRUDER』
2019年3月29日発売