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ベックの新作『Hyperspace』ジャケット写真にはカタカナで「ハイパースペース」と明記

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ベックが待望のニュー・アルバム『Hyperspace』のジャケット写真を、「ハイパースペースで、僕の脳内では刺激的な何かが生まれている」という謎めいたメッセージと共に、自身のソーシャル・メディアで公開した。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を彷彿とさせるこのジャケット写真には、ヴィンテージカーの前に立つベックの姿を写し、日本語で“ハイパースペース”と書かれたアルバム・タイトルが掲げられ、ベックが再び我々リスナーを、彼にしか創造し得ないおびただしい音空間へのワイルドな旅へと誘ってくれることを予感させる。今年4月にベックがゼイン・ロウとの対談で語ったところによると、新作は1979年アタリ制のビデオゲーム“アステロイド”からインスパイアされているという。

「スペースシップが隕石に破壊されそうになっている時に使える“ハイパースペース”っていうボタンがあって、それで緊急ワープすることで救われるんです。(新作の)それぞれの収録曲の中で、人々はさまざまな方法でハイパースペースを使って、生き延びるんです」とベックは語っていた。

『Hyperspace』のジャケット写真の公開は、今年4月15日に突如リリースした新曲「Saw Lightning」以来の、新作リリースに向けた予告となった。新作『Hyperspace』からの最初の新曲として解禁された「Saw Lightning」は、ファレル・ウィリアムスとの共同プロディース作で、2人のコラボレーションは1999年のアルバム『Midnite Vultures』以来となる。

Beck – Saw Lightning (Audio)

 

20年ぶりのファレル・ウィリアムスとの共作について、ベックは、「これまで僕が経験してきたどんな音楽づくりの現場とも全く違っていました。そこには特有のエネルギーが存在していて、物事がすごいスピードで、完全に開放された中で進んでいくので、何でもありなんです。本当に何でもね。インスピレーションが降りてきた途端に、全てがものすごい速さで起こっていくんです。あれこれ考えるようなこともそんなになく、素晴らしい経験でした」とゼイン・ロウに語っていた。

発売日はまだ明かされていないが、ニュー・アルバム『Hyperspace』は、グラミー賞で“最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞”、“最優秀アルバム技術賞(クラシック以外)”を受賞した2017年の『Colors』以来の新作となる。2014年の前々作『Morning Phase』は、グラミー賞の“最優秀アルバム賞”に輝いている。この『Hyperspace』がどんなスタイルの作品になるのかは謎に包まれているが、ベックの動向をみている限り、何が起きてもおかしくはなさそうだ。

Written By Jason Draper



ベック「Hyperspace」
2019年11月22日発売
CD / iTunes / Apple Music



 

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