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ザ・ビートルズ『イエロー・サブマリン』50周年記念でコミック化が決定
ザ・ビートルズの伝説的な『Yellow Submarine』の50周年を記念して、アップル(Apple Corps Ltd. )はこの古典的アニメーション映画のコミックス化を許諾。タイタン・コミックスから2018年に出版予定。
「この素晴らしい映画の50周年を記念して、『The Beatles: Yellow Submarine』を出版できることは感慨深い」と、タイタンのパブリッシング・ディレクターのクリス・ティーダーがハリウッド・レポーターにこう語っている 「ビートルズのファンがこの公式のアダプテーション(改作)を体験することを我々は心待ちにしています」。
コミックス化に関しては、アメリカを代表する風刺雑誌マッド・マガジン編集部のエグゼクティブ・エディターにまもなく就任することが発表されたビル・モリソンが、バンドと彼らの象徴的な船舶が敵軍ブルー・ミーニーズに遭遇するこの名作映画の文章とイラストを担当する。
ローリング・ストーン誌の史上最高のアニメーション映画40選のひとつに選ばれている『Yellow Submarine』は、2016年にオリジナルのレゴ・セットとして発売された。2011年には、ロバート・ゼメキスによる1968年の本編のCGリメイクを構想していたが、をディズニーが予算上の懸念から取りやめている。
ミシガン州リンカーンパーク出身のビル・モリソンは輝かしいキャリアの持ち主だ。 1980年代から90年代初頭にかけて、ディズニーのイラストレーターとして『シンデレラ(原題:Cinderella)』、『ピーター・パン(原点:Peter Pan)』、『ジャングル・ブック(原題:The Jungle Book)』などの映画のプロモーションアート(宣材)を手がけた。『ザ・シンプソンズ(原題:The Simpsons)』の創作者であるマット・グレイニングとボンゴ・コミック・グループを共同設立し、1993年から2012年まで同社でクリエイティブ・ディレクターを務めた。実際に『ザ・シンプソンズ』コミック第1巻を描き、アイズナー賞を受賞。現在も全米漫画家協会会長を務めている。
ビル・モリソンは、「マッド・マガジンのクルーと一緒に仕事をするのは、刺激的でエキサイティングだけど、信じられないほどの責任感もあるね」と最近のマッド・マガジンでの職について声明の中でコメントしている。「私ほどマッド・マガジンを愛し尊重する人は他には誰も知らない。私自身この仕事に適していると思うし、皆がマッド・マガジンに期待している、不条理で不愉快なユーモアの高い基準を守ることに自分を捧げたいと思っている。漫画家アル・ジャフィーを引き続き雑誌に起用するかどうか尋ねられたけど、彼が誰なのかわかり次第、皆に報告するよ」と風刺の効いたコメントをしている。(註:アル・ジャフィーはマッド・マガジンで長年イラストを担当していたマッド・マガジンの顔ともいえる漫画家。それを皮肉ってビル・モリソンはコメントをしている)
Written By Tim Peacock