Join us

News

新作ドキュメンタリー『アヴィーチー: アイム・ティム』が配信開始。監督が語る作品へのアプローチ

Published on

2024年12月31日よりNetflixでアヴィーチーの新しいドキュメンタリー映画『アヴィーチー: アイム・ティム』(原題:Avicii – I’m Tim)では、アヴィーチー本人の言葉によってナレーションとして使用されている。

『アヴィーチー: アイム・ティム』と題されたこのドキュメンタリー映画は、本名ティム・バークリングとしてストックホルムで幼少期と青年期を過ごし、アヴィーチーとして世界的な名声を獲得したプロデューサー、作曲家、スーパースターDJの半生を、本人のナレーションで追った作品となっている。

この映画の監督であるヘンリック・バーマンはこう語っている。

「彼がこの物語の語り手になると私が決めたとき、それが彼に近づく方法かもしれないと思いました。それが彼に会う方法なのかもしれないと」

<関連記事>
アヴィーチー生前最後のパフォーマンス映像が公開。「Levels」発売10周年記念の一環
アヴィーチー『TRUE』解説:発デビューアルバムへ至る道のりと後世に残したもの

『アヴィーチー: アイム・ティム』予告編 | Netflix Japan

 

監督のアプローチ

ヘンリック監督は、アヴィーチーが亡くなった翌年の2019年にこのプロジェクトに着手した。当初は、アヴィーチーの遺作となったアルバム『TIM』について、スウェーデン国営テレビ向けに1時間の番組を制作する予定だった。スウェーデンの音楽家であり音楽ジャーナリストでもある監督は、ちょうどヨン・リーン(Yung Lean)のドキュメンタリー映画『Yung Lean: In My Head』を完成させたところで、次の音楽関連のプロジェクトに着手する準備ができていた。

アヴィーチーの両親の賛同を得て、監督は膨大なアヴィーチーが残した素材にアクセスすることができ、キャリアの異なる時期に行われたアヴィーチーへのインタビューの素材を数時間分発見した。その中には、2016年にツアーを辞めたこと、アルコール依存症の問題、音楽制作へのアプローチなどについて振り返ったものなどが含まれていた。

今回のアヴィーチーの新作ドキュメンタリーには、スタジオでの映像も多数収録されており、アヴィーチーの音楽制作へのアプローチや、彼が持つメロディへの特別な才能が強調されている。監督はアーカイブ映像の中でこれらのインタビューを発見した瞬間についてこう語っている。

「インタビューの中で、彼は『このインタビューは僕という人間をよく表している。もし僕のドキュメンタリーが作られることがあれば、このインタビューを使ってストーリーを伝えてほしい』と語っている場面がありました。彼はそこで『もしドキュメンタリーが作られるなら、アルコールについて話さなければならない。僕の人生の悪い部分についても話さなければならない』と語っていました。私はこのような手がかりを探していました。何時間も何時間もティムの話を聞いて、彼を理解し、彼という人間と、この素晴らしいアーティストであるアヴィーチーという人物のパズルを組み立てようとしていたのです」

◢和訳MV ◤ アヴィーチー – ザ・ナイツ / Avicii – The Nights

 

多数のインタビューと最後のライブ

監督とストックホルムの映像チームは、米国とヨーロッパを行き来し、アヴィーチーの人生とキャリアにおける多くの主要人物にインタビューを行った。ゲフィン・レコードの社長時代にアヴィーチーのA&Rだったニール・ジェイコブソン、アヴィーチーの2013年のカントリーとのクロスオーバー・アルバム『True』を手掛けたアロー・ブラックとダン・ティミンスキー、アヴィーチーのブレイクのきっかけとなった楽曲「Seek Bromance」と「Levels」をユニバーサル ミュージック スウェーデンと契約させたパー・スンドゥイン、 アヴィーチーの成功を導いたマネージャーのアッシュ・ポーヌリ、EDM界の重鎮デヴィッド・ゲッタ、ギタリストのナイル・ロジャース、2014年のヒット曲「A Sky Full of Stars」などアヴィーチーと共作したコールドプレイのクリス・マーティン、長年の友人であり初期の共同制作者であるフィリップ・“フィルグッド”・オーケソン、親しい友人ジェシー・ウェイツ、そしてアンキ・リデンとクラス・バークリングの両親だ。

『アヴィーチー: アイム・ティム』は、2024年6月にトライベッカ映画祭で初公開され、スウェーデン最大の映画賞であるゴールデン・ビートル賞(Guldbagge Awards)の最優秀編集部門にノミネートされている。

2016年8月28日にイビサのUshuaïa Ibizaで行われたアヴィーチーの最後のライブショーの30分間のパフォーマンスフィルム映像『アヴィーチー: マイ・ラスト・ショー』(原題:Avicii: My Last Show)も同時に公開され、このドキュメンタリー映画と対をなす作品となっている。監督はこう語る。

「ドキュメンタリーを見たら、アヴィーチーがステージでどんな人物だったのかも感じたくなるでしょう。これは彼の最後のショーですが、とても幸せな雰囲気に包まれているんです」

Avicii – Without You “Audio” ft. Sandro Cavazza

Written By Tim Peacock



アヴィーチー『True』
2013年9月13日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss