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ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのベーシスト、アストン・“ファミリー・マン”・バレットが逝去

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Aston ‘Family Man’ Barrett - Photo: Ollie Millington/Redferns

伝説のレゲエ・バンド、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの象徴的ベーシストであるアストン・“ファミリー・マン”・バレット(Aston ‘Family Man’ Barrett)が2024年2月3日に77歳で逝去した。

2月3日、彼の息子であるアストン・バレット・ジュニアは自身のソーシャルメディアで次のような声明と共にこの訃報を伝えている。

「非常に悲しいお知らせですが、私たちの愛するアストン・“ファミリー・マン”・バレットが長い闘病生活の末に亡くなったことをお伝えします。今朝、世界は象徴的なミュージシャン、ザ・ウェイラーズの屋台骨であっただけでなく、その才能と同じくらい計り知れないレガシーを持つ優れた人物を失いました。私たち家族は、言葉では言い表せないほどの深い喪失感を抱えていますので、この困難な時期にプライバシーを尊重いただくようお願い致します」

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その生涯

“ファミリー・マン”の愛称で広く知られていたアストン・バレットは、1946年にジャマイカの首都キングストンで生まれた。ラジオから流れるソウル・ミュージックに合わせて歌いながら過ごした幼少期を経て、やがて彼はベニヤ板とカーテン・ポール、そして古い灰皿を使いゼロから自作したベース・ギターで演奏を始める。

1974年にザ・ウェイラーズに加入する以前、ドラムを担当した弟のカールトン・バレットと共に、ヒッピー・ボーイズやリー・“スクラッチ”・ペリーのアップセッターズなどのグループで活動していた彼は、伝説的なレゲエ・デュオ、スライ&ロビーのスライ・ダンバーやロビー・シェイクスピアなど、多くのジャマイカ人ミュージシャンの指導者としても知られている。

1970年代にボブ・マーリーのバンド、ザ・ウェイラーズに加入したアストン・バレットは、バンド・リーダー、アルバムの共同プロデューサーとして活躍し、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラー脱退後も、新たに再編成されたバンドのメンバーとして1981年にボブ・マーリーが亡くなるまでツアーにも参加していた。

Bob Marley – Get Up, Stand Up (Live at Munich, 1980)

2006年のギター・ワールド誌のインタビューで、アストン・バレットはベースの役割についてこう語っていた。

「歌うのは好きだったけど、ヴォーカルに関してはプロになるために練習したことはなかった。ベースを弾くのは、歌うのに似ている。メロディラインを作曲して演奏していると、自分がバリトンを歌っているように思えるんだ。そして、音楽を深く聴こうと、さまざまなセクションや楽器の演奏に耳を傾けた時、ベースが屋台骨であり、ドラムが音楽の鼓動であることに気づいた。だから初期の頃は、弟のカールトンがドラムを担当し、私がベースを担当してまずより良い方法で演奏を組み立てようと思っていた。そしてまず最初に自分のベースを作ったんだ」

彼はまた、自身の演奏スタイルについて次のように説明していた。

「あの音を出すには、あの大きさが必要なんだ。なぜならレゲエ・ミュージックは人々の鼓動であり、ルーツ、文化、現実といった重要なメッセージを伝える世界共通の言語なのだから。ベースは重く、ドラムは安定していなければならない」

Written By Sam Armstrong



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