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アビイ・ロード・スタジオが見学者向けの新たな体験イベント「Stories in Sound」を8月開催
伝説のアビイ・ロード・スタジオが、見学者向けの新たな体験イベント「Stories in Sound」を発表した。
2024年8月2日、3日、4日に開催される「Stories in Sound」は、“豊かなストーリーテリングと生演奏”を組み合わせた没入型体験として銘打たれており、音楽ファンは初めて、アビイ・ロードの驚くべきストーリーと音楽史におけるその役割を、同スタジオで生まれた音楽作品の生演奏とともに聴くことができる。
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「Stories in Sound」は、ザ・ビートルズ、ピンク・フロイド、シャーリー・バッシー、ホリーズ、エルトン・ジョン、エラ・フィッツジェラルド、ケイト・ブッシュ、マッシヴ・アタック、オアシス、レディオヘッド、ミューズ、アデル、セレステ、ストームジー、エド・シーランなどなど、数え切れないほどの画期的なレコーディングが行われたスタジオ2で開催される。また、イベント参加者は、見学中にスタジオ2内で写真を撮影する貴重な機会も得られるという。
この体験は、ケヴィン・ライアンとブライアン・ケヒューという二人の音楽の専門家に率いられ、ストーリーテリング、映像、演奏を通して実施される。当日は、弦楽四重奏団、ギタリスト、ピアニストが、象徴的な楽曲がレコーディングされたまさにそのスタジオで、それらの楽曲の生演奏を披露する予定だ。
アビイ・ロード・スタジオは、同イベントについて次のように説明している。
「ステレオの特許取得から、今日世界中で使用されている数々の録音技術の発明まで、アビイ・ロードのストーリーは、プロデューサー、ミュージシャンであり、ザ・ビートルズの名盤制作に使用されたスタジオ機材と技術を詳細に記録した決定的書籍『Recording The Beatles』の著者でもあるケヴィン・ライアンとブライアン・キーウによって語られます。ケヴィンとブライアンは、彼らの研究を通してEMIのアーカイブを深く掘り下げ、このスタジオの歴史に纏わる魅力的で、そして時に隠されたストーリーを明らかにし、彼らの語りによってそれらの物語に命が吹きまれます」
現地でのイベントは8月2日、3日、4日の3日間にわたって開催される。チケットは現在発売中だ。また、参加できない音楽ファンのために、アビイ・ロード・スタジオは8月10日(土)にオンライン・イベントを開催する。
オンライン・イベントの参加者は、「アビイ・ロードのスペースや機材、ライヴ演奏、今後発表されるスペシャル・ゲストの登場など、アビイ・ロードの体験をダイレクトにお届けするユニークなコンテンツ」をお楽しみいただける。
Written By Hannah Zwick
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