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ウイングス『Venus and Mars』50周年記念盤発売にあわせて2曲のライヴ映像公開
ポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney and Wings)による4作目のスタジオ・アルバム『Venus and Mars』の発売50周年を記念したスペシャル・エディションの発売にあわせて、「Letting Go」と「Rock Show」の2曲のライヴ映像が新たにリマスターされYouTubeで初公開された。
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ポール&リンダ・マッカートニー、デニー・レイン、ジミー・マカロック、ジョー・イングリッシュが参加した1975年の“Wings Over The World”ツアー中のパフォーマンスを収めたこの映像には、エネルギッシュなライヴ演奏のほか、ツアーバスに乗り込むマッカートニー夫妻の姿や、観客の熱狂が映し出されている。
1975年にリリースされた『Venus and Mars』には、全米No.1シングル「Listen To What The Man Said」や、ファンの間で根強い人気を誇る「Letting Go」などが収録。同アルバムは、1973年の大ヒット作『Band on the Run』に続く作品として、全米と全英の両アルバム・チャートで1位を獲得し、全世界で400万枚以上を売り上げた。
1975年のオリジナル・マスターテープから、名門アビイ・ロード・スタジオのエンジニア、マイルズ・ショーウェルがハーフスピード・マスタリングを施した今回の再発盤には、ジャイルズ・マーティンとスティーヴ・オーチャードによる新たなドルビーアトモス・ミックスも初収録されている。さらに、ヒプノシスがオリジナル・デザインを手掛けた見開きジャケット仕様アートワークに、オーブリー・パウエルとシルビア・デ・スワーンの写真を使用した2枚のポスターが付属する。
また、『Venus and Mars』の50周年を祝うプロジェクトの一環として、11月4日にはポール・マッカートニー執筆によるウイングスの回顧録『Wings: The Story of a Band on the Run』が出版される。ウイングスの11年間にわたる成功の歴史を、ポール・マッカートニー自身の視点で綴った貴重な記録であり、バンドの軌跡を語るオーラル・ヒストリーとなる同書は、ポール本人や関係者への数十時間に及ぶインタビューをもとに構成されており、歴史家のテッド・ウィドマーが前書きと編集を担当している。
Written By Sam Armstrong
ポール・マッカートニー&ウイングス
『Venus & Mars (50th Anniversary Half-Speed Master)』
2025年3月22日発売
1LP
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