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次の「Baby Shark」か「エビカニクス」か。TikTok発の大ヒット曲「シリシリダンス」の子供日本語版が公開
通常、洋楽やジャズの情報、特集記事などをお届けているuDiscoverなので、このサムネイルに驚いた人も少なからずいるかもしれない。この曲はルーマニアのレゲエ・シンガーのマッテオが2013年に発表した曲「Panama」の日本語カバーだ。
「Panama」は前述のとおり2013年の曲だが、なぜが2018年初頭ごろからタイで流行り始め「#panamadance」というハッシュタグとともに勝手についた振り付けのダンスとともに動画共有アプリのTikTokで大流行。アジア全域から日本へも伝播する中でルーマニア語のサビ「Zile, zile」という部分が「シリシリ」に聞こえることから日本では「シリシリダンス」として定着。同年の8月に正式リリースすると10代20代のユーザーが多いLINE MUSICにて配信直後に総合1位を獲得。テレビでも何度も報道され、フジテレビ「めざましテレビ」の軽部アナやTBSの山本里菜アナや宇垣アナも番組内でダンスを披露、多くの著名人もSNSなどでシリシリダンスをUPし、中でもPerfumeがTikTokで披露した時には大きな話題となった。
ちなみにこの曲、TikTokでの使用動画数96.5万本超え、アプリ内での再生回数は5億回記録し、YouTubeでの公式ミュージック・ビデオは1億回再生超えという大ヒットとなっている。
このヒットを広げようと今回の子供による日本語カバーが作られた訳だが、”単なる悪ふざけ”や“色物企画”ということでもない。
現在、スマートフォンやタブレットの普及によってYouTubeの使用回数も増えているが、特に小さい子供を持つ親であれば、子供の機嫌を取るため、料理を作っている時に見てもらっておくなど、好きなものを好きなタイミングで見ることができるので、その良し悪しの声は別として多くの家庭で使われているのは事実だ。
そしてYouTubeのストリーミングの回数が英米ではオフィシャルチャートに反映されるようになった。ということはYouTubeで見られたものが他のチャートに入っていなくてもチャートに入る可能性が高くなってきたということだ。
このタイミングで現れたのが韓国の教育系企業ピンクフォンによる「Baby Shark」だ。小さい子供のための楽しい歌を様々な言語と可愛いアニメーションに載せて色んな動画をほぼ毎日UPしている中で、サメをテーマにした「Baby Shark」がYouTubeで子供だけではなく親世代にも伝播。「#BabySharkChallenge」というタグでダンスが投稿され始め、Spotify全世界のバイラルチャートのトップに登場。そして今年に入ると全米シングルチャート32位と堂々のTOP40入り、全英チャートにいたっては6位(もちろん総合チャート)を記録し世界中で大ヒットとなっている。
「Baby Shark」の動画は子度を飽きさせないためか色んなヴァージョンが多数作られているが、その中で最も見られている動画の再生回数は22億回を突破し。YouTube史上最も閲覧された動画のTOP30入りを果たしている(もちろん子供向けの動画は、子供が気に入れば繰り返し見るがそれを差し引いてもとてつもない再生回数だ)。
YouTubeからの小さい子供向けのヒット曲と言えば、日本でもケロポンズによる「エビカニクス」のヒットも記憶に新しい(こちらは現在4,700万回越え)。今回の「シリシリダンス」のキッズ・ヴァージョンはそれらの系譜にあたるものとしてヒットするのか否か、TikTokを通して10代20代へのオリジナルの楽曲の浸透度は既にあるが果たしてどうなるか。楽曲、及びYouTubeの動画は本日2月6日から配信開始となる。
シリシリキッズ「シリシリダンス(キッズ・ヴァージョン)」
発売日:2019年02月06日
フォーマット:デジタル配信