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今世界で最もストリーミングされているラテンポップ/ロック・バンド、モラットが新曲を公開
ラテンポップ/ロック界で圧倒的な人気を誇るコロンビア出身のバンド、モラット(Morat)が新曲「Cuarto De Hotel」(英語で“Hotel Room”の意味)をリリースした。
“どこからともなく”記憶に蘇る過去の恋愛について歌っている、この90年代風のロックバラード曲は、エリア・バルセロの小説に基づき、オルガ・オソリオが脚本・監督を務めた2月28日海外公開のスペイン映画『The Goldsmith’s Secret』(原題:El Secreto Del Orfebre)の主題歌に決定している。
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モラットは、今世界で最もストリーミング再生されているラテンポップ/ロック・バンドだ。昨年彼らは、軽快なギター・サウンドが特徴のシングル「Por Si No Te Vuelvo a Ver」(“再会できなかったときのために”の意味)をリリース。同曲はバンドの5作目のスタジオ・アルバムに収録予定だ。
また同年8月には、大成功を収めた“Antes De Que Amanezca”スタジアム・ツアーの初日、55,000人の観客で埋め尽くされた会場で録音されたライヴ音源「Antes De Los 30 (En Sueño Desde Madrid)」もシングルとしてリリースされている。
昨年9月、モラットはワシントンD.C.のケネディ・センターで開催された“ヒスパニック・ヘリテージ・アワード”授賞式のオープニング・アクトを務め、「506」と「Faltas Tú」のメドレーを披露した。さらに12月には、メキシコシティのGNPセグロススタジアムで3日間のソールドアウト公演を行い、その初日となる12月13日の公演では、ヴォーカル兼ギタリストのフアン・パブロ・イサザが、次のように観客に語りかけ、バンドの結成13周年を祝った。
「この公演は僕たちにとって特別です。13年前の12月13日、僕たちは“バンドを始めてみるのはどうだろう?”という問いからスタートしました。今こうして多くの人々の前で演奏できるのは、本当に信じられないことです。まるで夢のようです」
モラットは、現地時間2月25日にはチリで開催される第64回”ビニャ・デル・マール(Vina del Mar)音楽祭”に出演する。同フェスティバルには、マーク・アンソニー、ハ・アッシュ、カルロス・ビベス、ミリアム・エルナンデス、デュキ、セバスティアン・ヤトラ、バシロスら豪華な顔ぶれが出演予定だ。
Written By Sam Armstrong
モラット「Cuarto De Hotel」
2025年2月29日
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