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マーヴィン・ゲイ、1974年の名ライヴ・アルバム『Marvin Gaye Live!』が完全版で3/28配信

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Cover: Courtesy of UMe/Motown

マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の1974年のライヴ・アルバム『Marvin Gaye Live!』がリイシューされることが決定した。3月28日にリリース予定のデジタル・デラックス・エディションには、オークランド・コロシアム公演の全パフォーマンスが初めて完全収録される。

「Flying High (In the Friendly Sky)」「Mercy Mercy Me (The Ecology)」「Come Get To This」「Keep Gettin’ It On」というレアな4曲が追加収録されるデジタル・デラックス版に加え、オリジナルの9曲入りスタンダード・エディションもこの度初めてデジタル・プラットフォームに登場する。どちらのヴァージョンも新たにリマスターされ、Dolby® ATMOS対応で配信される予定だ。

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Distant Lover (Live At Oakland Coliseum, CA / 1974)

マーヴィン・ゲイが1973年にリリースした12作目のスタジオ・アルバム『Let’s Get It On』は、彼のキャリア最大のヒット作であり、モータウン史上最も売れたアルバムのひとつとして知られている。そして翌1974年1月、マーヴィンは数年ぶりとなる本格的なライヴを行い、幸運にもその模様は録音された。

とりわけ「Distant Lover」の圧巻のパフォーマンスが話題となり、同年6月にリリースされたこのライヴ・アルバムは瞬く間にソウル/R&Bアルバム・チャートで1位を獲得し、後にグラミー賞にもノミネートされている。

しかし、この伝説的なライヴが成功する保証はなかった。オークランド・コロシアムでのコンサートは急遽決定され、もともとの日程から延期されたため、最終的な公演日までの準備期間は極めて短かったという。ローリング・ストーン誌は、リハーサルをしたこともないオーケストラが会場に入り、本番の1、2時間前までステージすら作られていなかったなど、当時の舞台裏の混乱した様子を伝えている。

しかし、マーヴィン・ゲイがステージに立った瞬間、そんな不安はすべて消え去った。サンフランシスコ・クロニクル紙によって「マーヴィン・ゲイの復活は、単なるコンサートではなく、一大イベントだった。ブラック・プライドとスターを目撃しようとする観客の熱気が渦巻いていた」と評されたこの夜の圧巻のパフォーマンスは、『Marvin Gaye Live!』として記録され、彼の唯一無二の音楽的才能を証明する作品として発表された。

Written By Sam Armstrong



マーヴィン・ゲイ『Marvin Gaye Live! (Deluxe Edition)』

2025年3月28日発売




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