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プロバスケ選手のリアンジェロ・ボール、デフ・ジャムと音楽契約。「Tweaker」が全米チャートに初登場
プロバスケットボール選手のリアンジェロ・ボール(LiAngelo Ball)が、自身のデビュー・シングル「Tweaker」のバイラル・ヒットを受けて、デフ・ジャム・レコードと契約を結び本格的に音楽キャリアをスタートさせる。
“G3 GELO”のアーティスト名義で約2週間前にリリースした「Tweaker」は、現在までにSpotifyで約2,900万回再生、World Star Hip HopのYouTubeチャンネルで1,100万回以上の再生数を記録。さらに、同曲は今週発表された最新の全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で29位に初登場している。
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今年1月初旬のリリース以来、「Tweaker」はミーク・ミル、T-ペイン、リル・ヨッティといったヒップホップ界の大物アーティストから支持を受けている。とりわけリル・ヨッティは、TikTokでこの曲に合わせて踊る動画をシェア。キャムロンもまた、「このシングルが気に入ったよ。俺は2000年代の人間だけど、君はまるでキャッシュ・マネーに所属していたみたいなサウンドだね」とコメントし、リル・ウェインやジュヴィナイルといった名前を引き合いに出しながら称賛した。
この楽曲の成功はリアンジェロ・ボールに新たなチャンスを与え、今年3月にロサンゼルスで開催される<Rolling Loud California 2025>でパフォーマンスを行うことも決定している。
NBAの有名選手、ラメロ・ボール(弟)やロンゾ・ボール(兄)の兄弟として知られるリアンジェロは、音楽活動を始める前、兄弟同様にNBA選手を目指していた。兄弟たちのようにNBAでの成功はいまだ達成できていないが、家族で初めてレコード契約を結び、全米シングル・チャートに楽曲をランクインさせた人物となった。
2017年には、兄のロンゾが“ZO”名義で「Melo Ball 1」や「ZO2」といった楽曲をリリースしたが、「Tweaker」のような成功には至らなかった。この新たな名声について、リアンジェロはガーディアン紙の取材に対し、「神様の計らいは本当に不思議なものだね」と語っている。
Written By Sam Armstrong
G3 GELO「Tweaker」
2025年1月3日配信
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music
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