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『Imagine』の制作を追ったジョン&ヨーコのドキュメンタリー『Above Us Only Sky』発売。未公開の映像も収録
ジョン&ヨーコの『Above Us Only Sky』は、象徴的な名作アルバム『Imagine』ができるまでにジョン・レノンとオノ・ヨーコが歩んだ芸術的な道程、そして2人の独特な関係を彼らの秘話と共に紹介した映像作品である。エミー賞の受賞経験者で、アカデミー賞ノミネート監督でもあるマイケル・エプスタインが監督したこの長編ドキュメンタリー映画は、2人の芸術、政治、社会行動、音楽がいかにして時代を定義するほどのクリエイティヴな協力関係になったかを検証している。
ジョンとヨーコが『Imagine』に行き着くまでのクリエイティヴ面での道程と『Imagine』の画期的な映画、そしてヨーコの、比較的知名度は低いが、素晴らしい『Fly』というアルバムへの道のりも、説得力のある新たな切り口で語られている。「Imagine」の最初のデモを含む未公開の音源や、未公開映像、そして新旧織り交ぜたインタヴューにより『Above Us Only Sky』は、幼少期に不平等、人種差別、搾取、戦争の恐怖に怯え、のちにそれらを愛と芸術で補っていった彼らの生き様を露わに描いている。
ヨーコはこう語っている「ロック/ポップ曲は人々にアピールするものだわ。それらの歌は人々に語りかけるの。そのようなものは他にはない。”Imagine”はその結果だと言える。私たち2人は、人々が理解できる方法で彼らに話しかけているとわかっていたのよ。”Imagine”という歌ができて、世界に向けて発信できたことは魔法のようなことだと思っているの。そして皆さんにもその魔法をぜひ感じてほしい。大局的に捉えると、ジョンと私が出会ったのは、この歌を作るためだった、と私は感じているの」。
ヨーコへの新たな独占的なインタヴューだけでなく、この映画では当時彼ら2人と親しかった人たちとの新たなインタヴューもフィーチャーされている。ジョン・レノンの息子のジュリアン・レノン、1971年にヴォーグの表紙を飾った2人の有名な写真を撮った写真家のデヴィッド・ベイリー、ヨーコの最初のロンドンでの展示会を主催して、2人を紹介した画商のジョン・ダンバー、ヨーコの隣人で、のちに2人のアシスタントになったダン・リクター、彼らのティッテンハースト・パークの自宅にアスコット・サウンド・スタジオを作った、スタジオ・エンジニアのパイオニアのエディ・ヴィール、そして、アルバム『Imagine』で演奏したクラウス・フォアマン、アラン・ホワイト、そしてジム・ケルトナーなどだ。未公開の映像、写真、そして音源に加えて、彼らに影響を及ぼしたこのような人々が『Imagine』の製作過程について、今までにないほどに詳しく率直に、当時の様子を解説している。
ジョンの言葉の中に『Above Us Only Sky』の中心的な使命を見いだすことができる。そしてそれは、「Imagine」の甘い外観をさらに掘り下げて、そのプロセスの中で、歌の急進的なヴィジョンと現代との深刻な類似点の両方を今の世代に知らしめることに他ならない。
ジョン・レノン&オノ・ヨーコ『Above Us Only Sky』
2019年9月13日発売
国内盤Blu-ray / 国内盤DVD
- ジョン・レノン アーティストページ
- ジョン・レノンのソロ楽曲ベスト20曲
- 1957年7月6日、ジョンとポールが初めて出会った日
- 全米チャートデビュー163位から1位に上り詰めた名作『Imagine』
- ワンテイクで録音されたジョンとヨーコの「平和を我等に」
- ジョージ・ハリスンのソロ20曲
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