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INXS『Listen Like Thieves』の40周年記念盤が5/9発売。未発表デモ先行公開
INXS(インエクセス)のブレイクのきっかけとなった、1985年のアルバム『Listen Like Thieves』の40周年記念エディションが2025年5月9日にリリースされることが明らかになり、これに先駆けて「This Time」の未発表デモ音源が公開された。
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収録内容
1LP+3CDで構成された『Listen Like Thieves』の40周年記念デラックス・エディションのLPとCD1には、ジャイルズ・マーティンとポール・ヒックスによるオリジナル・アルバムの新たなステレオ・ミックス(LP、CDの両方に)が収録されており、ジャイルズ・マーティンはこの新ミックスからDolby Atmosミックスも制作した。
CD2には19曲の未発表デモ音源やアウトテイクが、そしてCD3にはBBCのアーカイブからのレア音源として、1986年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたコンサートのライヴ音源も収録されている。さらにファンにとっては、ジャーナリストのポール・セクストンによるバンドの新たなインタビューを含む詳細なライナーノーツも楽しみのひとつになるだろう。
『Listen Like Thieves』は、INXSを地元のオーストラリアから世界的なロックバンドへと押し上げた作品であり、彼らを“ロック界の王者”として確立させ、さらなる栄光への道を切り開いた。このアルバムは、後の成功へとつながる重要な一歩となり、長年にわたって信頼関係を築くことになるプロデューサーのクリス・トーマスとの初のプロジェクトでもあった。
本作から生まれたファンク・ロック曲「What You Need」は、INXSにとって初の全米TOP5ヒットとなり、最終的にアメリカでダブル・プラチナ認定を受ける成功を収めた。
フロントマンの故マイケル・ハッチェンスと共にこのアルバムの多くの楽曲を手掛けたバンドのキーボード奏者で、マルチ・インストゥルメンタリストでもあるアンドリュー・ファリスは「“Listen Like Thieves”は、私たちにとって重要な瞬間でした。この作品は、私たちの可能性を広げ、クリス・トーマスもまた、レコード・プロデューサーとして私たちの可能性を押し広げてくれました」と当時を振り返っている。
リード・ギタリストであり、アンドリューの兄でもあるティム・ファリスもまた、「このアルバムは、私たちのキャリアの中でとても重要な節目でした。当時、私たちはツアーを続けながら、着実に成功への階段を駆け上がっていきました」と語っている。
アビイ・ロード・スタジオでこのアニバーサリー・エディションのための新ミックスを手がけたジャイルズ・マーティンはこう語っている。
「“Listen Like Thieves”は本当に素晴らしいアルバムです。彼らの作品の中でも特にお気に入りかもしれません。というのも、いわゆるシングル曲が詰め込まれているわけではなく、ある意味でこのアルバムにはより深みがあると感じるからです。とても気に入っていますし、これをきっかけに新たなファンがたくさん増えてくれたら嬉しいですね。この作品にスポットライトを当てて、多くの人に注目してもらいたいと思っています」
Written By Sam Armstrong
INXS『Listen Like Thieves 40th Anniversary』
2025年5月9日発売
1LP+3CD / 2CD / LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify
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