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注目の2人組ロック・デュオ、ウォーガズムが語るデビューアルバムと来日公演への想い
2018年にUKで結成されたミルキー・ウェイ(Vo & B)とサム・マトロック(Vo & G)によるロック・デュオ、ウォーガズム(WARGASM)。
米Alternative Pressはウォーガズムをニュー・メタルのサウンドを決定づける一組として挙げ「競合アーティストたちを蹴散らし、ニュー・メタルの人気を復活させつつある」と絶賛、英NMEは「2021年に注目すべき100組のアーティスト」に上げ、音楽関係者が選ぶThe Heavy Music Awardsでは「最優秀UK新人」に選出されるなど、ロックやラウド、メタルといったメディアから評価されている。
そんな彼らは2023年2月に日本のバンド、coldrainが主催するフェス『BLARE FEST.2023』にて初来日公演を実施。8月には2022年に配信されたEP『EXPLICIT: The MiXXXtape』が日本のタワーレコード限定でCD化、10月にはデビュー・アルバム『Venom』が配信され、日本国内盤が12月に発売となった。
BABYMETALの2023年の世界ツアーの欧州のオープニングアクトとして参加したことでも話題となり、2024年1月15日、16日には渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにて自身初となる単独来日公演が決定しているウォーガズムのサム・マトロックのオフィシャルインタビューを掲載。
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初来日公演
―― 今年2月、ウォーガズムとして初来日となった『BLARE FEST.2023』の思い出を聞かせてください。サムもミルキーもそれ以前に来日経験があるそうですが、ウォーガズムとして初めて対面した日本のオーディエンスはいかがでしたか?
素晴らしかったし、いい意味で圧倒されたよ。僕らを呼んでくれたことにすごく感謝しているし、日本のみんなとついに対面して一緒に時間を過ごすことができてかなり興奮したな。だって、日本に行くまではずっとオンラインで交流していただけで、実際に会ったことがなかったからね。とにかくめちゃくちゃ楽しかった。
唯一の心残りは、もう少し日本でライブがやりたかったこと。それから、日本ってアーティストに対してより敬意を払っているように感じたな。日本でだったら、ウォーガズムのファンの子たちとビールを飲んだりおしゃべりをしても、安心して楽しめるような気がした。海外だとそうはいかないからね。そういう文化の違いを感じたのも面白かったよ。
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Thank you for having us @coldrain_ip
Wargasm will return pic.twitter.com/fZQYvoxqxD
— (@thisiswargasmuk) February 7, 2023
初シングルから4年後のデビューアルバム
―― デビュー曲といえる「Post Modern Rhapsody」から4年の歳月を経て、1stフルアルバム『Venom』がついにリリースされます。あなたたちは過去のインタビューで「アルバムは曲がまとまって出来上がるまで作れない」とおっしゃっていましたが、アルバム制作が現実的なものとなったのはいつ頃でしたか?
去年の3月頃かな。それくらいからレコーディングはしていたんだ。僕らは音楽制作が大好きだから、ツアー中じゃないときは基本的にスタジオに住んでいるようなものなんだよ。そういう環境下でレコーディングを続けているうちに、いくつかトラックが出来上がる。その中には途中で保留にしておくものもあったし、完成して世に出たものもいくつかあった。
例えば、「D.R.I.L.D.O」とか「Fukstar」はライブで演奏したいからってことですぐにリリースしたんだ。そして、その流れで「Venom」や「Death Rattle」を含めどんどん新曲が山積みになっていきミックステープ(『EXPLICIT: The MiXXXtape』)のあとくらいで「これはアルバムになりそうだ」ってくらい曲が揃っていたんだよ。
だから、今回のアルバムが出来上がったプロセスっていうのはちょっと変わっていて、作り始めてから1年半から2年近くは経っている。と同時に、実際の作業に費やした時間はそんなに長くはないんだ。僕らはしょっちゅうツアーに出ているから、その期間に制作活動はしていないしね。カレンダーで見ると長く思えるけど、実際は1週間スタジオに入って6週間ツアーに出て、また1週間スタジオに入って曲を完成させる、みたいな感じ。だから、実作業は2ヶ月くらいかもしれないね。
―― なるほど。ミックステープ『EXPLICIT: The MiXXXtape』とも違った形で、真新しい楽曲10数曲でまとめられたフルアルバムに取り掛かる際、どんなアルバムにしたいか、イメージを持っていましたか?
ミルキーはリンキン・パークの『Hybrid Theory』みたいなエネルギーを持った作品を作りたいって、常に話していたな。あのアルバムは本当に素晴らしいから、あんな作品を自分たちでも作れたら……なんて考えただけで興奮したよ。
あとは、ほかにもいくつかお馴染みの作品を、リファレンスとして聴いてみたりもしたな。ニルヴァーナとかレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとか、そういったたくさんの名作を聴いて、その流れや繋がりを観察したんだ。そこから、僕たちも制作プロセスにおいて常に正直で、誠実であることを意識した。自分たちが感じているフィーリングに素直に向き合い、それを表現することにしたんだ。
今、UKはあまり良い状況下にはいない。特に政治的にね。政府やメディアは国民を対立させ、分裂させ、憎しみ合わせている。EUも離脱し、毎日雨が降り、悪いエネルギーに包まれている。そんな中で、僕たちはマイナスのエネルギーに支配されるよりも、スタジオに入ってその怒りをマイクやギターで爆発させたかった。そのフィーリングをとらえたレコードを作りたかったんだ。叫びたくなったら叫び、それに対して叫び返してくれるようなレコードを作りたかった。そういう意味で、今回のアルバムはカタルシス的な作品だと思うよ。うまく機能すれば、そういう作品はある意味癒しにもなると思うしね。
―― おっしゃるように、本作には1990年代から2000年代に時代を席巻したヘヴィロックやヒップホップ、あるいはプロディジーなどロック色の強いダンスミュージックなどの影響が感じられますし、そういった音楽を通過したリスナーには非常に親しみやすい内容です。しかも、ただ懐かしいだけでなく現代的なフレッシュさもしっかり備わった、クールなヘヴィロックアルバムだと思いました。サムやミルキーの中で、そういったルーツを最新型のサウンドで仕上げる際にどんなことを心がけましたか?
UK、特にロンドンにはビッグなDJやエレクトロニック・シーンが存在していて、僕らのカルチャーの一部でもある。僕はウォーガズムの前に、カムデンのThe UnderworldというクラブでロックDJをしていたんだけど、ギターをループしてそこから広げて曲をかけ続けていくと、ものすごく会場が盛り上がるんだ。だから、何かを基盤にしてそこからいろいろ積み上げていきながら曲を作ったり、何かを組み合わせて曲を作っていくことが僕は好きなんだよ。
例えば、ビョークの「Army of Me」をサンプリングしたんだけど、あれはめちゃくちゃクールだった。ビョークからちゃんと許可ももらったしね。アルバムにも収録されている「Death Rattle」には、実はそのビョークのサンプルが使われているんだよ。あれが実現できたなんて最高だね。
https://www.youtube.com/watch?v=vK1HvShv3EY
ロックの家系図としてサンプリング
―― 「Army of Me」の印象的なベースラインをサンプリング&ループした「Death Rattle」では、まったく新しいサウンドが構築されていると思いました。
サンプリングには伝統があると、僕は思うんだ。サンプリングをして、それを改良して音楽がどんどん成長して変化していく。まるでロックの家系図を作るみたいにね。実は、「Bang Ya Head」でもガンズ・アンド・ローゼズの「Welcome To The Jungle」の歌詞を引用しているんだ。そんな感じでルーツを取り入れつつ、それを変化させ、広げていきたいと僕は思ってる。
今回は僕たちがガンズ・アンド・ローゼズの歌詞を取り入れたけど、次は将来あるバンドがウォーガズムの歌詞を使って、それを違う世界に広げていってくれると嬉しいね。そのメッセージがブレない限り、形を変えて進化し、広がっていくのはいいことだと思うから。
―― サブスクリプションサービスにてプレイリスト中心で音楽が聴かれることが中心となった現代において、このアルバムは古き良き時代のアルバムをなぞったような、しっかりと起承転結が表現された構成になっていると感じました。
アルバムに収録されている曲は、一つひとつがすべて繋がっているわけじゃないけど、それをDJセットやライブセットのようにうまく組み立てて、ひとつの大きな、長い曲のような流れを作りたかったんだ。だから、曲順を考えるときはすべての曲をひとつの巨大なトラックとして扱った。そういう意識で曲順を考え始めると、作業は意外とスムーズだったよ。どれとどれを並べるとより自然に感じるか、テンポの波なんかを考えながら曲を並べ替えて決めていったんだ。
特にミルキーは、ヨーロッパに行くフェリーの中で、紙に書きながら曲順をいろいろとアレンジしていた。一方、僕はパソコンのDJソフトウェアでそれをやっていたけど(笑)。僕はパソコン派で、ミルキーは紙とペン派なわけだ。でも、彼女のその超フィジカルなところはすごくいいと思うよ。彼女がアルバムというフォーマットをすごく大切にしていることが伝わってきたしね。
―― アルバムタイトル『Venom』にはどんな意味が込められているのでしょう?
サム:もともとは映画『ブレイド』(1998年)の最初のシーンから取って、『Blood Rave』にしようと思っていたんだ。このアルバムの曲を書いているとき、僕らはあのシーンをたくさん流していたし、あのシーンをミュートにしてアルバムをプレイしたらすごく合うと思うんだよ。
でも、さっき話した政治の話に戻るけど、今回のアルバムでは怒りや苛立ちが表現されていて、それが特に強く表現されている「Venom」という曲もあり、僕のお気に入りの曲でもある。「Venom」はこれまで作った曲の中でもベストだと思えるくらいで、すごく誇りに思っているトラックなんだ。
この曲には真の怒りや悲しみ、苛立ち、敵意が込められている。そして、そのエナジーがアルバム全体にも流れているような気がしたんだよ。もっと言えば、アルバムだけではなく、ウォーガズムとウォーガズムファミリー全員の中にそれが流れているってね。だから、『Venom』というタイトルが一番ぴったりの言葉だと思ったんだ。
―― そのタイトルトラック「Venom」の内容やテーマについて、もう少し詳しく教えていただけますか。
僕がウォーガズムの活動をエンジョイしている一番の理由は、僕がまともな人間ではないから。怒りや集中力の問題、うつ病なんかと戦っているからだと思う。「Venom」は直感で即座に出来上がった曲で、僕が言いたいことすべてを放つよう、ミルキーが背中を押してくれたんだ。だから、作っていてすごく自然に感じた。
ちょっと話が逸れるけど……『EXPLICIT: The MiXXXtape』に「D.R.I.L.D.O」って曲があるんだけど、実はあの曲は最初もっと違う感じに……今の「Venom」みたいな曲にしたかったんだ。僕のシンセやギターリフから曲作りがスタートしたんだけど、あのときはどうしたらいいかわからなくなって、プロデュースを全部ミルキーに任せた。だから、あれはミルキーの曲になった。でも、僕は自分のやり方であの曲の自分バージョンを作ってみたいと思って、作り始めてみたのが「Venom」なんだよ。
作業を始めてみたらクールなリフが出来上がって、そこからまたミルキーと一緒に曲を作り続けた。「Venom」では自分自身と向き合っていて、現代の人々の中に欠けているものを分析しているんだ。スマホの画面の上で生きている不健康な今の僕たちには、何か欠けているものがある。そして、政府に対する怒りも抱えている。でもよく考えて、みんなで団結してこの世の行く末に目を向けようとしている。そんな曲なんだ。
―― では、ウォーガズムが音楽や歌詞を通じて伝えたいこととは?
それは曲によってさまざまかな。ただ、共通しているのはすべての内容が自分たちの実体験から来ているということ。歌詞の中には自己分析がたくさん含まれていると思う。何かアートを見たり音楽を聴くときって、その中に自分と繋がる何かを見出したい気持ちになるよね。ミルキーと僕は、自分たち自身をこれでもかと曲の中に落とし込んでいる。だから、リスナーのみんながそれぞれ自分たちなりに、何か共感できる部分を歌詞の中に見つけてくれると嬉しいな。
人々が歌詞に繋がりを感じてくれることは、僕にとってすごく意味のあることだからね。じゃないと、僕が人には理解できない変わり者ってことになってしまうしさ(笑)。
フレッド・ダーストや他アーティストとのコラボ
―― リードトラック「Bang Ya Head」についても聞かせてください。この曲ではリンプ・ビズキットのフレッド・ダーストをフィーチャーしています。ウォーガズムは昨年、ンプ・ビズキットのツアーに参加した経験がありますが、この曲でフレッドをゲストに迎えようと思った理由は?
これは長い話になるけどいいかい?(笑) 僕はレットライブ(letlive.)というバンドの大ファンなんだけど、LAに住んでいる友達のブライアンが「(レットライブのボーカリスト、現フィーバー333のフロントマン)ジェイソン・エイロン・バトラーと曲を書いてみたいか?」と聞いてきたんだ。だから「それ最高!」って答えてLAに飛び、ブライアンの家に行った。
彼は家のリビングルームに小さなスタジオを持っているんだけど、僕らはそこにあるソファに寝かせてもらうことになったんだ。で、ジェイソンに良い印象を与えたくて気が気じゃなくなって、彼に会う前に「Bang Ya Head」をレコーディングしようと思った。近所迷惑にならないようブライアンの家のバスルームで、ヘッドフォンを付けて音をバンバン鳴らして叫びながらレコーディングしたんだ。
次の日には僕たちの友人で素晴らしいプロデューサーでもあるザック・ジョーンズも加わって、みんなでアイディアを練り始めたんだけど、僕とミルキーはフライトでかなり疲れていて、作業はそこまで進まなかった。それからしばらくは何も起こらず、そのままになっていたんだ。特にリンプ・ビズキットとのツアーに出ると、放置状態になってしまっていた。
その後、UKに帰ってみんなでビールを飲んでいたんだけど、みんな酔っ払っちゃってさ。その勢いで、僕がフレッドにDMを送っちゃったんだよ、「今酔ってるんだけど、1曲ボーカルで参加してくれない?」って(笑)。そうしたら、すぐに返事が来なかった。「なんてバカなことしたんだろう……」と後悔していたら、しばらくして彼から「もちろんいいよ!」って返事が来て、その2日後にはボーカルをレコーディングして僕らに送り返してくれたんだ! あれはめちゃくちゃクールだった。
でも、そうなるともともと参加予定だったジェイソンのためのスペースがなくなってしまった(笑)。それをジェイソンに話したら、「フレッドが参加してくれたんだろ? 俺のことなんか気にするな。俺は次回でいいから、その曲の良さをそのまま活かせ!」って言ってくれたんだ。フレッドをゲストに迎えることになった流れはこんな感じかな。
https://www.youtube.com/watch?v=vglI9cQUWQI&pp=ygUWV0FSR0FTTeOAgEJhbmcgWWEgSGVhZA%3D%3D
―― 偶然の産物だったんですね。ウォーガズムは過去にもエンター・シカリと、最近はHo99o9ともコラボしていますが、ほかのアーティストとコラボレートする際大切にしていることはありますか?
やっぱり、自然に楽しくやれるアーティストとコラボするのが一番だと思う。友人たちとコラボすることも多いし、コラボしてもしっくり来なくてリリースされなかったものもあるよ。僕らはHo99o9としょっちゅうハングアウトしてるんだけど、彼らはパンクでラップもやる超クールなバンド。彼らとコラボした「Molotov」(Ho99o9の最新ミックステープ『Ho99o9 PRESENTS TERRITORY: TURF TALK, VOL. II』収録)は、まさに理想的な1曲だね。
スタジオでハングアウトしていたらいろいろアイディアが出てきて、そのアイディアを使って楽しみながら作業して、いろんな要素を加えていったら曲が完成したんだ。昨夜はLAで、コリィ・テイラーと一緒にプレイしたんだけど、あれも最高だったし、そこにHo99o9もいて、僕は本当にハッピーだった。その人が部屋に入ってくると超ハッピーになれる、それが僕が求めるコラボレート相手だね。
会えて嬉しいと思えてリスペクトできて、そこにその人がいるだけで興奮するような、そんな人が理想のコラボレーターだと思う。コラボってさ、レコード会社と話し合って決めると思っている人も結構いるみたいだけど、意外と本人同士がインスタでDMを送りあって実現していたりするんだよ(笑)。コラボが実現する過程って、それくらい本当にシンプルなんだ。
ロックンロールのアティチュードを取り戻す
―― かつてプロディジーのアルバム『The Fat Of The Land』がそれまでの音楽シーンの流れを一変させたように、このアルバム『Venom』の誕生も現在の音楽シーンにおける大きなターニングポイントになりそうな気がしています。
そう言ってくれて嬉しいよ。ただ、今はいろいろ考えすぎちゃうから、ちょっと聴くのを止めてるところなんだけど、アルバムが完成して先週聴いた時は、腕の毛が逆立つような、一瞬血の気が引くような感覚があったな。
具体的にどこが「めちゃくちゃいい!」とかじゃないんだけど、体が反応するような感覚というか、それくらいのレベルの何かを感じたよ。アルバムを完成させて情報公開すると、最初はリリースしたくて、みんなに聴かせたくてたまらなくなる。でも、いざリリース日が迫ってくると「本当にいいのかな?」って不安になるから不思議だよ。でもそれは、作品の出来がどうこうとかじゃなくて、僕の性格の問題かもね(笑)。
―― (笑)。
アルバムがリリースされたら、ぜひみんなにやってほしいことがある。アルバム全曲を通して聴かなくてもいいから、まず最初の4曲を順番通りに、ヘッドフォンで、大音量で聴いてほしい。きっと心臓の鼓動が伝わってきて、血の気が引いて、体の中で何か得体の知れないエキサイティングな感覚を味わえるはずだから。
今の時代、僕らはロックンロールのアティチュードを取り戻す必要があると思うんだ。TikTokなんかの影響もあり、ロックは少し変わってしまった。僕は今、『The Fat Of The Land』やデフトーンズの『White Pony』みたいなクラシックなアルバムが恋しい。ああいう影響力の計り知れない、マジックのようなレコードが現代には必要で、そのマジックを取り戻そうと僕とミルキーが挑戦した最大の試みがこのアルバムなんだ。いい仕事ができたことを祈るよ。
日本でのCDや初の単独日本公演
―― 日本では今年8月に『EXPLICIT: The MiXXXtape』がリリースされ、続いて12月1日にはこの『Venom』もCDリリースされます。
みんな知っているかわからないけど、『EXPLICIT: The MiXXXtape』には日本限定のボーナストラック(「Circle Pit」)が入っているんだ。今回のアルバムにもそういう特別なトラックが収録されるはずだよ(日本限定ボーナストラックとして「Tequila」と「Do It So Good (Live at The Wiltern, Los Angeles)」を追加収録)。
だから、ぜひCDを買って楽しんでほしい。世の中に形として何かを残すことは必要だと思うし、何かを手に取るというのも素晴らしい経験だと思うしね。そして、日本盤にはいつだってスペシャルな何かがフィーチャーされているんだから!
―― 2024年1月には初の単独日本公演も控えています。ライブを心待ちにしている日本のファンへメッセージをお願いします。
サム:日本で単独公演ができるなんて、すごく興奮しているよ。日本にはクールなアーティストがたくさんいるから、出来れば滞在を延長していろんな人たちに会いたいと思っている。先日、花冷え。をフェスで見たんだけど、彼女たちはすごくクールでフレンドリーだったな。
あと、Velvet SighsっていうバンドにいるEmmaにも、Crossfaithやcoldrain、Paleduskのみんなにも会いたい。それから、ASPっていうクールなグループがいるんだけど、彼女たちにも会ってみたいな。日本の文化に触れるのも楽しみだし、とにかく日本に行くのが待ちきれないよ!
こんなに早く日本で活動できるなんてとても恵まれていると思うから、そこにはすごく感謝したい。日本に呼んでくれて、2日間も単独公演をさせてくれて本当にありがとう! こんなに遠くにいる僕たちを応援してくれるなんて感激だよ。この前の『BLARE FEST.』もめちゃくちゃ楽しかったけど、今回もすごく楽しい時間を過ごせると思うよ。みんな、怪我しないように気をつけてね(笑)!
Written By 西廣 智一
ウォーガズム『Venom』
2023年10月27日配信
2023年12月1日CD発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
来日公演情報
2024年1月15日、16日
渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
公演情報
- ヤングブラッド、全ての壁を破壊し続ける異色アーティストの魅力
- イマジン・ドラゴンズは瀕死の米ロックを救えるのか?
- 地獄の始まり:NYの売れないバンドがメイクをして、デビューするまで
- ポール・スタンレー、KISSの『Creatures Of The Night』を振り返る