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サラ・ブライトマン、ボチェッリやアンドリュー・ロイド・ウェバーも登場したコンサート映像をYouTubeでプレミア公開
世界最高のソプラノシンガーの一人、サラ・ブライトマン(Sarah Brightman)が、日本時間2020年5月10日(日)の午前4時から、世界中のファンのために1997年に行われたスペシャル公演の全貌をライブストリーミングで公開することを発表した。
批評家の間でも高い評価を得たこのコンサート『Sarah Brightman: In Concert At The Royal Albert Hall』は、クラシックの楽曲からブロードウェイの人気曲まで、さまざまな曲が披露され、彼女の驚くべき歌唱力も楽しむことができる。アンドレア・ボチェッリやアンドリュー・ロイド・ウェバーも出演しているこの公演は、ブライトマンのYouTubeチャンネルで無料配信され、視聴者はSpotifyの新型コロナウイルスのための音楽救援基金とWHOの新型コロナウイルス連帯対応基金に寄付することが推奨されている。配信ページは以下。
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1997年9月にロンドンの名門ロイヤル・アルバート・ホールで行われたこの公演では、サラ・ブライトマンとイングリッシュ・ナショナル・オーケストラが、プッチーニ、ガーシュウィン、デリベス、バーンスタイン、アンドリュー・ロイド・ウェバーなどの名曲を演奏している。サラ・ブライトマンはイタリアのテノール歌手、アンドレア・ボチェッリと共演し、ベストセラーとなったデュエット曲「Time to Say Goodbye」も披露。コンサートのわずか1年前にレコーディングされた二人による現代クラシックの名曲は、世界中のチャートでトップを記録した。
コンサートには、ミュージカル界のアイコンであるアンドリュー・ロイド・ウェバーも登場し、1996年のミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』のタイトル曲「Whistle Down The Wind」でピアノを弾いている。また、若手歌手のアダム・クラークも登場し「Pie Jesu」をサラとのデュエットで披露している。
サラ・ブライトマンは公式声明の中でこうコメントを寄せている
「多くの私たちにとってロックダウン中はどうしても内省的で内観的になってしまう時期なので、私の過去のコンサート映像を見ていただき、少しでも特別な安らぎの時間が訪れますように」
「当時の私にとって、この公演は自身のキャリアの変革していた重要な時期であり、その後の20年で予想外の素晴らしい人生とキャリアの旅を経験しました。特別ゲストのアンドレア・ボチェッリとアンドリュー・ロイド・ウェバーたちと一緒に演奏した楽曲が、多くの方にインスピレーションを与え、世界中の人々のために行動をしている素晴らしい慈善団体のためのチャリティとなることを願っています。みなさんに楽しんでいただきたいと思いますし、世界にはまだ美しい世界があり、私たちにはこれからもまだまだ楽しみがたくさんあることを思い出していただきたいです」
サラ・ブライトマンは、米ビルボードのダンス・チャートとクラシック・チャートで同時にトップに立った唯一のアーティストであり、世界中で何百万枚ものレコードを売り上げたクラシカル・クロスオーバーのアーティストだ。3オクターブの音域で知られる彼女は、ブロードウェイやウエストエンドでのミュージカル作品にも多数出演しており、『オペラ座の怪人』では主役のクリスティーヌ・ダーエ役を演じていた。
サラ・ブライトマンは2018年には15枚目のスタジオ・アルバム『HYMN』を発表し、昨年末にはライブアルバム『HYMN In Concert』をリリースしている。サラ・ブライトマンは、今年10月にはアメリカで『HYMN』のワールドツアーを行う予定で、ラスベガスのザ・ベネチアン・シアターでの3夜のレジデンス公演から開始される予定となっている。
『Sarah Brightman: In Concert At The Royal Albert Hall』のトラックリストは以下のとおり。
Sarah Brightman: In Concert At The Royal Albert Hall tracklist:
1. Overture: Capriccio Espagnol/Scena e Canto Gitano/Fandango Asturiano
2. Chanson Espagnol (from Les Filles de Cadiz)
3. O Mio Babbino Caro (from Gianni Schicchi)
4. Solveig’s Song (from Peer Gynt Suite No. 2)
5. Summertime (from Porgy & Bess)
6. Pie Jesu (from Requiem) – duet with Adam Clarke
7. Medley: Somewhere/I Feel Pretty/Tonight (from West Side Story)
8. Tu Quieres Volver
9. Who Wants to Live Forever
10. Whistle Down the Wind (from Whistle Down the Wind) – duet with Andrew Lloyd Webber
11. Overture/Wishing You Were Somehow Here Again (from The Phantom of the Opera)
12. The Music of the Night (from The Phantom of the Opera)
13. Time to Say Goodbye (Con Te Partiro) – duet with Andrea Bocelli
14. Don’t Cry for Me Argentina (from Evita)
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