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ドイツ・グラモフォンが創立120周年を記念して”DG120”プログラムを発表

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世界最古で最も著名なクラシック音楽レーベルであるドイツ・グラモフォンが創立120周年を記念して“DG120”を発表した。DG120とは、イエロー・レーベルの輝かしい過去、ダイナミックな現在、そして実り多き未来を祝した、前例のない幅広く野心的な国際的なプログラムである。

その他に類を見ない歴史の中で、ドイツ・グラモフォンは文化、革新、音楽とアートに長い間貢献してきており、120周年を祝う2018年から2019年にわたりDG120はクラシック音楽の文化的な重要性とそれを実現してきた素晴らしいアーティストを称賛する予定だ。

ドイツ・グラモフォンの社長であるクレメンス・トラウトマンはこうコメントしている。

「今はクラシック音楽界にとってエキサイティングな時です。ドイツ・グラモフォンの120周年はクラシック音楽の感情的な力と表現力溢れる美しさを世界中のできる限りの人々と共有することが目的です。イエロー・レーベルの創設者たちは、当時の最新テクノロジーを駆使し、ファミリーであるアーティストたちとともに何百万という人々を魅了してきました。我々は彼らが始めたことを持続する決意を抱きながら、DG120キャンペーンを通して今までのお客様や未来のお客様と繋がっていきたいと考えています。この度、Google Arts & Cultureとフォルクスワーゲン グループをサポーターとしてお迎えできることは光栄であり、他のインターナショナルなパートナー含め、今回の野心的なグローバル・イニシアティヴにご協力いただいています」。

緻密にキュレートされたプログラムは、多くの専門分野にわたるアクティヴィティー、イベント、貴重なアーカイヴの宝、そして世界中の音楽ファンを魅了する新たな商品一式をフィーチャーしている。

ドイツ・グラモフォンが持つ決定的な特徴の一つは、世界中の偉大なミュージシャンたちと長きにわたって続けてきた関係だ。今日のドイツ・グラモフォンのアーティストのコミュニティーは、創立120周年の祝福にも中心的な役割を果たし、北京、ベルリン、ハンブルグ、ハノーヴァー、香港、ロンドン、ソウル、上海、台北、東京など世界中でコンサートを開催、さらなるイベントも予定している。

DG120を祝うコンサートは2018年10月10日が皮切りとなり、初回の盛大なローンチは、北京の紫禁城のすぐ外に位置する歴史的な労働人民文化宮(太廟)で行われる。コンサートには世界的に有名な上海交響楽団とマエストロのロン・ユーをフィーチャリングし、オルフのカルミナ・ブラーナをアイーダ・ガリフッリーナ、トビー・スペンスとルドヴィク・テジエとともにパフォーマンスし、その後エレーヌ・グリモーを迎えてラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を演奏する。

ユネスコの世界遺産に認定されている紫禁城は、明朝から清朝の終わりまでのおよそ500年にわたって使われた皇帝の宮殿であり、中国政府の式典や政治の中心として存在した。労働人民文化宮(太廟)の配置は紫禁城のものを真似ており、皇室は祖先への犠牲を捧げるなど重要な行事の際に使用していた。DG120コンサートは、中国の卓越したクラシック音楽と、ドイツ・グラモフォンのグローバルな文化的な共鳴をともに称えることになる。労働人民文化宮(太廟)でのクラシック音楽のイベントは、1998年にズービン・メータが指揮をとりトゥーランドットを披露して以来のことだ。

その他DG120のイベントとして、北京にある中国国家大劇院で行われるシュターツカペレ・ベルリンと比類なきマエストロ、ダニエル・バレンンボイムによるパフォーマンスが行われる。また、120周年の今年はその後もドイツ・グラモフォンのアーティストによるコンサートが目白押しだ。史上最も優れたヴァイオリニストと称されるアンネ=ゾフィー・ムター、革命的なピアニストで世界的なカルチャーの象徴であるラン・ラン、第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したチョ・ソンジン、そして影響力を誇る画期的なポスト・ミニマリスト作曲家のマックス・リヒターなどが名を連ねる。

さらに、DG120のスペシャル・エディションとして、レーベル主催で好評を得ているイエロー・ラウンジ・クラシック・クラブ・ナイトも年間を通して北京、香港、ソウル、上海、台北と東京で開催される。この革新的なクラブ・ナイトは世界中のファンのためにライヴ配信もされる。また、DG120イエロー・ラウンジのパートナーであるフォルクスワーゲン グループの拠点であるヴルフスブルクでも開催される。

フォルクスワーゲン グループのベニータ・フォン・マルツァーンはこう語っている。「弊社はドイツ・グラモフォンの多くの価値観に共感しています。イエロー・レーベルのアニバーサリー・キャンペーンは、クラシック音楽の客層を間違いなく増やし、このアートが誇る文化交流の質の高さを示すことでしょう。一緒に協力できることは光栄であり、ドイツ・グラモフォンとともにこれからのDG120イベントに尽力できることを楽しみにしています」。

これでも足りないと言わんばかりに、120周年記念と連動してドイツ・グラモフォンとGoogle Arts & Cultureは、1900年代初期にレコーディングされた貴重な現存のガルバノ・メタル・マスターを再発掘し、未発表だった楽曲のデジタル版を制作している。これらの宝はドイツ・グラモフォン・アーカイヴの貯蔵の中から発掘され、ロシアの代表的な作家、レフ・トルストイの自身の小説の朗読、伝説的なアメリカのジャズ・トランペッター、ルイ・アームストロングの初期のレコーディング、ロシアの先駆的なバス歌手、フョードル・シャリアピン、そしてオーストリア出身のヴァイオリニスト兼作曲家のフリッツ・クラスラーによる作品が含まれる。

非常にユニークで卓越した音源は現在、Google Arts & Cultureとのデジタル化パートナーシップの一連として復元の過程にあり、ドイツ・グラモフォンはその楽曲と歴史を親会社であるユニバーサル ミュージック グループの既存のグローバル・デジタル化プログラムに追加していくことになる。今後数カ月にわたって400ものユニークなレコードがリリースされ、その第一弾として既に40もの作品が発表されている。その中には、ルイ・アームストロング&ヒズ・オーケストラが1934年にレコーディングした「St. Louis Blues」、そしてピエトロ・マスカーニが指揮をとりシュターツカペレ・ベルリンが1927年に披露したオペラ、カヴァレリア・ルスティカーナのかの有名なインテルメッツォのパフォーマンスが含まれる。それらはこちらで視聴可能。さらに、タップ・ダンサーのアンドリュー・ネムルとティルト・ブラッシュのアーティストであるアトマが幾つかの楽曲にユニークなヴィジュアルを披露している。

「レコード盤蓄音機の発明家であり、世界最古のレコード・レーベルの創設者として、エミール・ベルリナーは音楽を人々の日常にもたらしてくれました」とGoogle中欧のVPであるフィリップ・ジャスタスはコメントした。「ドイツ・グラモフォンとGoogle Arts & Cultureのコラボレーションを通じて、世界で最も古いレコードをデジタル化し、音楽史におけるこの重要な章をあらゆる場所の人々の手に届けられることを非常に期待しています」。

レーベルの創設者であるエミール・ベルリナーが発明した蓄音機を基盤に築かれたドイツ・グラモフォンの遺産とその文化的な背景も提供される。ドイツ・グラモフォンは12のオンライン展示をキュレートし、6月11日よりGoogle Arts & Cultureのプラットフォームとモバイル・アプリにて開始する。そこでは、ユーザーは、レナード・バーンスタインヘルベルト・フォン・カラヤンなどクラシック音楽の伝説的なアーティストについて、またレコードがどのように制作されるか、グラモフォンの発明によっていかにお茶の間に音楽が届けられたかなどについて知ることができる。レコードはドイツ・グラモフォン独自のチャンネルとともに、Google Play Music、YouTube Music、Spotify、Apple MusicやAmazonなどパートナー・プラットフォームでも提供される。

クラシック音楽のコレクターのための広大な作品群の中心にあるのは『DG120: The Anniversary Edition』である。120枚のCDのコレクションは120年の間にレコーディングされた音楽とレーベルの唯一無二のカタログの中でのメインとなるジャンルを網羅した内容で、2018年9月21日に世界同時発売される。デラックス・ボックス・セットには歴史的なメタル・マスターから抽出され、ドイツ・グラモフォンのアーカイヴにある隠れた珠玉を新たにリマスターした楽曲も含まれる。

さらにこの一年を通してリリースされるユニークな商品には、ヘルベルト・フォン・カラヤンの伝説的なベートーヴェンの9つの交響曲のレコード盤も含まれる。カラヤン/ベートーヴェンのLPは限定1,200ボックス・セットのリリースとなり、さらにスーパー・デラックス版は120セットのみ発売され、すべてに事前に録音されたカセット・テープの断片を素材に制作するアーティストのグレガー・ヒルデブラントのユニークなアートワークが同梱。このLPを発売を記念し、カラハンに触発されたヒルデブラントの作品は、ベルリンの新しいドイツ銀行アート・カルチャー&スポーツ・フォーラムで展示される。

DG120は、さらに世界的な物販企業ブラヴァドとのパートナーシップのもと、独自の物販商品も幅広く制作する。ヴェルラック・エディションが出版し、今回改訂した『State of the Art: Deutsche Grammophon – The Story』のドイツ語/英語、フランス語、そして英語/北京語版と、ドイツ・グラモフォンが発明したレコーディングのアートを題材とした特別なミニ・シリーズ・ドキュメンタリーも制作される。キャンペーの詳細については2018年を通して今後発表される予定だ。

ユニバーサル ミュージック グループの協力のもと、ドイツ・グラモフォンのDG120アニバーサリー・キャンペーンはクラシック音楽の活気と、世界的な文化への卓越した貢献に光をあてる。ドイツ・グラモフォンは、アーティストと彼らの長きにわたるクリエイティヴィティへの献身、新しい作曲家やアーティストを発掘しその才能をサポートする意欲、そして比類のないカタログの不朽のレガシーを実現させる決意を有している。それは常に革新、実験、そして自身の分野でリーダーシップを取ろうと追い求める強い気持ちに支えられている。

Written by Tim Peacock

  


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