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ルドルフ・ブッフビンダー3度目の『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』発売決定、先行配信も開始
昨年のベートーヴェン生誕250年を記念して、ウィーン楽友協会が150年の歴史上初めてとなるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏の栄誉をブッフビンダーに与えた演奏会シリーズのライヴ録音『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』が9月3日(金)に発売されることが決定した。
ブッフビンダーは、1946年チェコに生まれ、9歳で演奏会デビュー。1966年、ヴァン・クライバーン・コンクール特別賞、1967年ベートーヴェン・ピアノ・コンクール第1位、他受賞多数。幅広いレパートリーを持つが、ドイツ・オーストリア音楽の本流を専門とし、ウィーンの伝統の正統な継承者とみなされ、特にベートーヴェンの解釈においては当代随一と評価されている。
この全曲録音は、5曲のピアノ協奏曲をそれぞれ世界屈指の5つのオーケストラと5人の巨匠指揮者との豪華共演によって演奏・録音している。ブッフビンダーはその理由を「これらの5曲は、それぞれ完全に異なった気性を持つ自立した作品」だからと説明している。
ムーティ、ゲルギエフ、ティーレマン、ネルソンスと錚々たる顔ぶれだが、第2番で共演したマリス・ヤンソンスはこの演奏のおよそ一ヵ月後に急逝してしまったため、最後の共演の記録となってしまった。ブッフビンダーはこの曲について「この協奏曲のコーダは、今マリスが暮らしている永遠の光の世界を描いているのかもしれない」とコメントしている。
また、リリースに際してベートーヴェンへの想いを「ベートーヴェンの音楽は、生涯にわたって私とともにあり、私の音楽的な成長のある種の鏡となってくれました。私の自宅には、ベートーヴェンの胸像がピアノの上に置かれています。——私は彼に、長いこと私の演奏に耳を傾けてくれたこと、彼の作品にこの上ない敬意を抱きつつたどってきた思い違いや葛藤のすべてを受け入れてくれたことに、静かに感謝を捧げています」と語っている。
尚、アルバム発売に先駆けて、クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンと共演したピアノ協奏曲第4番から第2楽章が、本日先行配信された。
■リリース情報
2021年9月3日発売
ルドルフ・ブッフビンダー『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』
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