Classical Features
オーラヴル・アルナルズ、フラワーアーティスト東信の映像作品をフィーチャーした新曲MV公開
アイスランドのマルチインストゥルメンタル奏者/コンポーザーのオーラヴル・アルナルズが2020年11月6日に発売したニューアルバム『some kind of peace』から、「The Bottom Line」のミュージック・ビデオを公開した。
今回のミュージック・ビデオでは、独自の視点から植物の美を追求し続けている日本を代表するフラワーアーティスト、東 信の映像作品を起用。タイムラプス(低速度)撮影された映像は、曲とシンクロした花がダンスするような幻想的な仕上がりとなっている。
「The Bottom Line feat.ジョシン」ミュージック・ビデオ
「The Bottom Line」は、ドイツのオルタナポップ・アーティストのジョシンをフィーチャーしたもので、物憂げなストリングスから始まり、空気感漂うキーボードとジョシンの心揺さぶられるヴォーカルで、一気に花開くような注目の楽曲だ。
ジョシンは、1985年生まれ。ドイツ人の父と韓国人の母が共にオペラ歌手という音楽一家に生まれ、医学部や歯学部で学んだ後、経済学を学ぶためにハンブルグへ。地元のバーで働き、エレクトロニカを学んだという経歴の持ち主。2019年にアルバム『In The Blank Space』でデビューし、今年、Mercury KXと契約したばかり。今後の活躍が期待されるアーティストの一人だ。
アルナルズは、「‟The Bottom Line“の根底にあるのは“成長”ということなんだ。アイスランドの僕のスタジオで1週間、ジョシンと一緒に作業をした。僕ら二人とも人生の転換期に差し掛かっていると言っていい。彼女は僕が何年も前から尊敬していた人物だ。この曲を通じて、互いの経験を通い合わせ、分かち合えたことをとても嬉しく思っているよ」と語る。
ジョシンは、「この曲が言わんとしているのは、自分の存在以外何もなくなるくらい物事を簡素化して、手に触れられるほどにすることで、そこから救いを見つけるということよ。最も深いところにいる“内なる自分”にまで沈み、それまで抑えてきたすべての感情を受け入れるの。
オーラヴルとの仕事はとても楽しかったわ。作曲/プロダクションのどちらのプロセスも、私にとっては直感的で刺激的だった。たくさんの話し合い、そして個々のパーソナルな経験から生まれたと言っていい。その根底にあるのは友情よ」と語っている。
アルナルズは、11月13〜14日に開催されるアイスランド・エアウェイヴのバーチャル・フェスティバル『ライヴ・フロム・レイキャビク』のトリを務める。ここでは、アルバム『some kind of peace』からの楽曲がライヴ初披露となる。
アルナルズの次なるコラボレーションは、彼がスコアを手がけたショーン・メンデスのドキュメンタリー映画『In Wonder ありのままの世界』。11月23日にNetflixで公開される予定だ。
▽ドキュメンタリー映画『In Wonder ありのままの世界』
https://www.netflix.com/jp-en/title/80212798
東 信(あずま まこと)プロフィール
フラワーアーティスト
2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。2005年より、こうした花屋としての活動に加え、花・植物による表現の可能性を探求し、彫刻作品ともいえる造形表現を始める。ニューヨークでの個展を皮切りに、ヨーロッパやアメリカを中心に先鋭的な作品を数多く発表するほか、2009年より実験的植物集団「東信、花樹研究所(AMKK)」を立ち上げ、世界各地の美術館やアートギャラリー、パブリックスペースなどで作品発表を重ねる。
近年では人と花の接点を模索するプロジェクトも精力的に展開。独自の視点から植物の美を追求し続けている。
■リリース情報
『some kind of peace 』
オーラヴル・アルナルズ
2020年11月6日発売
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