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ヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリの新作『シークレット・ラヴ・レター』が発売決定
実力派ヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリのニュー・アルバム『シークレット・ラヴ・レター』が2022年8月19日(金)に発売されることが決定した。
1995年シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで、史上最年少の16歳で第2位に入賞して注目されたヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリ。2001年にはBBC が立ち上げた”New Generation Artists”の初代メンバーに選出され、BBC Music Magazineで”本年最も傑出した存在”と称賛された。2003年にシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞、ボン国際ベートーヴェン音楽祭ではベートーヴェン・リング賞を獲得。世界各地で一流指揮者やオーケストラとの共演を重ね、2010年にドイツ・グラモフォン(DG)と専属録音契約を結んだ。
DG第7作目となる今作は、後期ロマン派文学にインスパイアされた作品がコンセプトになっている。アルバムの中心となる作品は、20世紀前半のポーランド音楽界の中心人物、シマノフスキが、詩人タドイ・ミチンスキーの詩『5月の夜』にインスパイアされ作曲したヴァイオリン協奏曲第1番。その他、ロシアの作家イワン・ツルゲーネフの小説『愛の勝利の歌』を題材にして、フランスの作曲家、エルネスト・ショーソンが1896年に書いたヴァイオリンと管弦楽のための交響詩《詩曲》や、フランク作曲のヴァイオリン・ソナタ 、ドビュッシーの〈美しき夕暮れ〉などが収録されている。
ドビュッシーの〈美しき夕暮れ〉 は、フランスの小説家・評論家のポール・ブルジェの歌詞による歌曲として構想され、後にヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツがヴァイオリンとピアノのために編曲した作品で、今作では、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務めるヤニック・ネゼ=セガンがピアノ伴奏として参加している。
バティアシュヴィリはこのアルバムついて、「音楽には、言葉では言い表せないような、たくさんのメッセージが隠されています。このアルバムのために選んだショーソン、ドビュッシー、フランク、シマノフスキの4つの曲に共通しているのは、音楽の中にある秘密で親密な愛のメッセージがあることです。」と語る。彼女の長年のコラボレーターであるネゼ=セガンも、「私が好きな言葉のひとつに、『言葉が止むとき、音楽が始まる』というものがあります。時には自分でも表現できないようなことを言えるようになるのが音楽です。」とコメントしている。
本日より「フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 第1楽章:Allegretto ben moderato」の先行配信がスタートしている。
■リリース情報
2022年8月19日発売
リサ・バティアシュヴィリ『シークレット・ラヴ・レター』
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