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クラウス・マケラ指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、来日公演スタート。初日の公演レポート公開
フィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、一流オーケストラと共演し、「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評され、注目を集める若手指揮者、クラウス・マケラがオスロ・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日。昨日10月18日(水)、東京芸術劇場で行われた初日の公演レポートが公開になった。
圧巻のシベリウス、驚愕の一夜!
「これはヤバい」。前半の演奏を終えた直後の休憩中にすれ違った聴衆がつぶやいた言葉が耳に入った。興奮して紅潮したその顔からは、その演奏がいかに素晴らしかったかが窺える。
気鋭の指揮者クラウス・マケラが手兵オスロ・フィルを率いての待望の来日公演の第一夜(10月18日東京芸術劇場)は、マケラのお国もののシベリウスの交響曲第2番と第5番というプログラム。
機動力抜群で華やかなサウンドを奏でる管楽器陣と、クリーンで透明感のある弦楽器陣が織りなす北欧のオーケストラらしい音色が、シベリウスの代表作を益々魅力あふれるサウンドにして会場の隅々まで響かせてゆく。
アンコールで演奏された「レミンカイネンの帰郷」ではマケラとオーケストラが実に自由に楽しそうに大迫力の演奏を我々に届けてくれたのが深く印象に残った。マケラの指揮捌きに俊敏に応えるオーケストラが奏でる音楽は、シベリウスの魅力を我々に存分に伝えてくれた。両者が培った信頼関係なくしては成立し得ない一夜であった。
このシベリウス・プログラムは24日に東京・サントリーホールで再び演奏される他、浜松、名古屋、大阪、熊本と23日のサントリーホールでの公演ではリヒャルト・シュトラウスの《英雄の生涯》が演奏されるのに加え、コンサートの前半にはショスタコーヴィチの祝典序曲と、辻井伸行をソリストに迎えて同じくショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番が披露される。このまたとない好演の機会を聞き逃す手はないだろう。
■公演情報
クラウス・マケラ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
10月20日(金)静岡・浜松アクトシティ浜松 大ホール 【A】
10月21日(土)愛知・愛知県芸術劇場コンサートホール 【A】
10月22日(日)大阪・フェスティバルホール 【A】
10月23日(月)東京・サントリーホール 【A】※完売
10月24日(火)東京・サントリーホール 【B】
10月26日(木) 熊本・熊本県立劇場コンサートホール 【A】
《プログラム》
◆Aプログラム
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番[ピアノ:辻井伸行]
R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》
◆Bプログラム
シベリウス:交響曲第2番
シベリウス:交響曲第5番
■リリース情報クラウス・マケラ『シベリウス:交響曲第2番&第5番』
2022年10月5日発売
CD / Apple Music / Spotify /Amazon Music / YouTube Music
クラウス・マケラ『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》《火の鳥》』
2023年 3月 24日発売
CD / iTunes / Apple Music / Spotify /Amazon Music
■アーティスト情報
クラウス・マケラ
1996年フィンランド生まれ。12歳からシベリウス・アカデミーにてチェロと指揮を学ぶ。若くしてスウェーデン放送交響楽団の首席客指揮者に就任したほか、これまでにフィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、一流オーケストラと共演し、「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評される大成功を収める。
2020年、24歳の若さでノルウェーのオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、北欧を代表するオーケストラが24歳の指揮者をシェフに選んだことはクラシック界で大きな話題を集めたが、そのポストに加え、翌2021年のシーズンからは、数多くの名指揮者の薫陶を受けた名門パリ管弦楽団の音楽監督にも就任。
さらに、2027年のシーズンからオランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者への就任が発表されている。指揮者としてはほぼ前例がない若干20代前半での一流オーケストラからの高評価と重要ポストのオファーに世界中の音楽ファンから驚嘆と賞賛の声があがっている。
- クラウス・マケラ アーティスト・ページ
- クラウス・マケラ オフィシャル・ページ
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