ポール・マッカートニー『Flowers In The Dirt』未公開写真を公開
“ポール・マッカートニー・アーカイヴ・コレクション”の第10弾として1989年にリリースされた『Flowers In The Dirt』がリリースされる。ポール・マッカートニーは、これに先駆けて、当時の妻、リンダが撮影した同作に纏わる未公開写真を公開した。これまで目にすることのなかったレコーディング・セッション中の貴重なシーンが記録されている。
そこには、イギリスのイースト・サセックスにある、ポールが所有するホッグ・ヒル・ミル・スタジオ(アルバムの大半は同所で制作されている)でアルバムの完成を目指すポールの様子を記録したスナップのほか、ノコギリで木を切っている彼の姿や、エルヴィス・コステロとの作業の様子 (『Flowers In The Dirt』にはポールとエルヴィスのコラボレーションの成果が4曲収録されている) 、「Put It There」のストリングス・アレンジを手がけたジョージ・マーティンと語り合う場面など、様々な写真が含まれている。
エルヴィス・コステロとのコラボレーション(”アーカイヴ・コレクション”で陽の目を見るデモはこの際に制作されたものだ) について、ポールは次のように回想して次のように言っている。「二人でスタジオの上の階で作曲をしていたから、出来上がったものをすぐに下の階でレコーディングできたんだ。出来上がったものをそのまま二人だけでね。その中でまだリリースしていないものがいくつかあるんだけれど、僕も彼も生々しくてなかなか良いんじゃないかと思っている。なにしろ出来立てのホヤホヤを録ったわけだからね」。
12月に発表した通り、『Flowers In The Dirt』のリマスター/デラックス・エディションは3CD+DVDパッケージの装丁で3月24日にリリースされる。2枚のCDには合計18曲のボーナス・トラックが収録され、さらにこれらのCDに未収録のコンテンツをダウンロードできる特典も含まれている。レアなカップリング曲やリミックス・ヴァージョン、シングル・エディット・ヴァージョン、そして未発表音源のカセット・デモ3曲というのが、ダウンロード・コンテンツの内訳である。なお、同時に”スペシャル・エディション”のリリースも予定されており、そちらはCD2枚組、LP2枚組のほか、デジタル・フォーマットでのダウンロード販売も行われる。