センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドが初の全英アルバムチャートTOP10入りした『Tomorrow Belongs To Me』
アレックス・ハーヴェイは1970年代中盤の全英チャートで成功を収めるまでに、長くて険しい道を歩んできた。1975年5月、彼はセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドのラインナップと共に、全英アルバムチャートのトップ10に初登場しようとしていた。アルバムのタイトルは『Tomorrow Belongs To Me』だった。
主にハーヴェイの作曲した曲を収録しながらも、彼らがカバーしたジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの名曲にちなんで名付けられた『Framed』のアルバムと共に、1972年以降、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドの旗の下にレコーディングを行ってきた。アルバムでは、ウィリー・ディクスンの「I Just Want To Make Love To You」のカバーも収録され、彼らのブルースのルーツも披露している。
最終的に第16位まで食い込んだ『The Impossible Dream』が、全英アルバム・チャートに初登場したのは1974年10月のこと。それは、ハーヴェイと仲間たちがトム・ジョーンズの「Delilah」の特色あるカバーでトップ10にチャートインし大きな成功を収める1975年の夏よりも前のことだ。
1975年5月10日のチャートでは、アルバム『Tomorrow Belongs To Me』が第18位にチャートインし。その一週間後、アルバムは第9位に輝いた。バンドは全面的に、デイビッド・バッチェラーとバンドとの共同プロデュースで、ほぼ全ての楽曲が自分たちで作曲していた。
アルバムにはさまざまな要素が含まれ、時に芝居染みた曲の構成は、フランク・ザッパからザ・フー、プロコル・ハルムを聴いていた人達の記憶を呼び戻し、このアルバムはセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドを1970年代中盤のイギリスを代表するバンドのひとつとして確立させた。しばらくの間は、明日という未来は確かにアレックス・ハーヴェイのものだったのだ。
Written By Paul Sexton
センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド『Tomorrow Belongs To Me』