ブライアン・メイのギター・ソロBEST10:最高のソロとはメロディと同じように上手く歌えるもの

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Photo: Photo: Bojan Hohnjec © Miracle Productions LLP

「最高のソロとはメロディ・ラインと同じように上手く歌えるもの」とブライアン・メイは言う。「僕の好きなソロは、メロディ・ラインを反映する一節が、何らかの形でそれを微妙に変えながら曲を引き立てていくタイプのものなんだ」

いつのもように、ブライアン・メイ博士(間違いなく天体物理学の博士号を取得した唯一のギター・ヒーロー)は非常に謙虚だ。彼の素晴らしいソロの多くは、その曲を補足するだけでなく、それが現れることで曲自体を変えてしまっている。この並はずれたプレイヤーでありすばらしい人物に誕生日の祝辞を伝えるべく、彼の史上最高のギター・パフォーマンス10選をお届けしよう。

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1. Bohemian Rhapsody

同リストは順不同だが、やはり「Bohemian Rhapsody」で始めるのが相応しいと感じている。この曲でブライアン・メイは卓越した不朽のソロのみならず、他のバンド・メンバー、中でも特にフレディ・マーキュリーのリード・ヴォーカルを強化する優れたギター・テクスチャーを提供している。彼は2012年にギター・プレイヤー誌で次のように語っている。

「僕にとって、ギターとはリードする楽器であり、声にもなり得るけれど、どんな時もヴォーカルのもとでプレイされなければならないものなんだ。だから(ミュージカルの)『We Will Rock You』でプレイする世界中のギタリストに伝えている。自由であれ、そしてクリエイティヴであれ、でもヴォーカルが台無しになることをしているとしたら、それは間違った立ち位置でプレイしているということ。それを忘れないで欲しい…と」

 

2. Keep Yourself Alive

「Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)」。クイーンのセルフ・タイトル・ファースト・アルバムの最初の曲であり、彼等のデビュー・シングルだ。

 

 

3. Stone Cold Crazy

現在ではしばしばプロト・スラッシュ・メタル曲として捉えられている「Stone Cold Crazy」。1974年の『Sheer Heart Attack』に収録され、70年代にバンドが最も気に入っていたライヴ・ナンバーだ。わずか2分13秒で、バンド、そしてブライアンの直感的なロック・アタックの真髄を捉えている。クラシック・ロック詩はこの曲を「70年代クイーンの真髄:派手で、おバカで、大げさで、楽しい」と評している。

 

4. Tie Your Mother Down

1976年の『A Day At The Races(華麗なるレース)』からは素晴らしいクイーンのロック曲「Tie Your Mother Down」。バンドがまだ存在していなかった頃にブライアン・メイが書き、何とスパニッシュ・ギターをプレイしているナンバー。「聴いた瞬間みんな飛び上がるんだ。凄く良い気分だよ」とブライアン・メイは2013年にギター・ワールド誌で語っている。

 

5. It’s A Hard Life

1984年のアルバム『The Miracle』から3作連続で全英トップ10入りを果たしたフレディ・マーキュリーによる楽曲「It’s A Hard Life(永遠の誓い)」など、ブライアン・メイのギター・ヒーローぶりに支えられたクイーンの曲もある。まばゆいばかりのビデオでは、ブライアンがユニークなスカルとクロスボーンのギターを弾いている。

 

6. Killer Queen

1973年の『Sheer Heart Attack』に収録された「Killer Queen」は、クイーンがブライアンの素晴らしいサウンドが彼らのシングルに不可欠ものになることを早くから予告していた。ブライアン自身は、このシングルをターニングポイントと表現し、フレディのパフォーマンスとロジャー・テイラーとジョン・ディーコンのパフォーマンスを賞賛している。「もちろん、このソロは好きだよ。なんて言ったらいいんだろう。ヴィンテージ・クイーンだ」

 

7. Crazy Little Thing Called Love

ロックンロール風味の「Crazy Little Thing Called Love」は、クイーン初のアメリカNo.1シングルとなり、彼らの先人たちの音楽への素晴らしい賛辞であり、フレディのショービジネスと遊び心の見せ所となった。しかしこの曲は、フレディのアコースティック・ギターを引き立てる印象的なソロを筆頭に、ブライアンが自身ヒーローたちの演奏と交流できることも浮き彫りにしている。

 

8. Bijou

1991年の『Innuendo』に収録された「Bijou」など、ブライアンの比類なきスタイルにスポットライトを当てたアルバム曲は広く評価されている。この曲は、フレディとピアノで1時間だけセッションした結果生まれたと言われている。

 

9. Brighton Rock

このようなリストは、ライブでのバンドの華やかさなしには完成しない。クイーンのライヴのテイストを表現するために、「Brighton Rock」も選出している。

 

10. Was It All Worth It

この記事は、1989年の『The Miracle』に収録されたフレディ・マーキュリー作曲の「Was It All Worth It(すばらしきロックン・ロール・ライフ)」で締めくくろう。ブライアン自身が一番好きだと語っているソロが収められている曲だ。彼はこう語る。

「物凄く魅力的なソロが入っています。アルペジオをピックで上下にプレイしている。短い間なら出来るが、その後に脳がショートして手がまごつきます。実際のところあの上昇旋律が好きなんだ。僕はハーモニックな内容が頭に浮かぶメロディが好きなんだよ。どちらかと言えば、メロディに合わせてではなくコード進行に沿ってプレイするからね」

 

「自分のテクニックはギター・プレイヤーとして初めから終わりまであまり変化していないと思うんだ。変化したのはアイディアを実現させる為の経験だけだよ」とブライアン・メイはギター・プレイヤー誌で語っている。

Written By Paul Sexton


♪ プレイリスト『ブライアン・メイ ソロ傑作10選』:Spotify



 

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