ロイ・オービソンの20曲:ポップ・ミュージックの歴史において偉大な宝
これは、ビッグ・オーことロイ・オービソンの名曲を集めた新しいプレイリストだ。偉大なロイ・オービソンのヴォーカルは、ポップ・ミュージックの歴史において偉大な宝である。そして我々は、このロイ・オービソンの20曲のプレイリストを作成するにあたり、彼の大ヒット曲と隠れた名曲を含むカタログを要約するという挑戦に挑んだ。
プレイリストは、1956年のサン・レコード時代の「Ooby Dooby」で幕を開ける。それから、ロイ・オービソンが彼の伝説を刻んだモニュメント・レコード時代に移行する。1960年代初期の無類の一連のヒット曲により、彼は何百万人ものファンと、ミュージシャン仲間のヒーローになった。そこには、後に有名な友人達と初めて組んだスーパーグループ、ザ・トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバー達も含まれていた。
1960年のシングル「Only The Lonely」は、後にグラミーの殿堂入りを果たした曲であるが、そこから「Love Hurts」、「Crying」(後にドン・マクリーンのカヴァーが全米1位になった)、「In Dreams」、「Blue Bayou」(リンダ・ロンシュタットが一世代後にヒットさせた)といった名曲が次々に発表されていった。
ブリティッシュ・インヴェージョンに耐えた数少ないアメリカのアーティストの一人として、ビッグ・オーは著しくレヴェルの高い曲を、キャリアを通して発表し続けた。怒りに満ちた「It’s Over」の彼の声は、過去最高に失恋の悲しみを伝えていたし、全米1位を達成して彼の代表曲となったハッピーエンドの「Oh, Pretty Woman」は、過去最高に高揚感に満ちていた。
MGMレコードでの彼は、非常に創造的な時期を過した。「Ride Away」や「Breakin’ Up Is Breakin’ My Heart」といったトップ40入りヒット曲が誕生した。またこの時期に、ドン・ギブソンが1957年にRCAから発表した「Too Soon To Know」の上品なカヴァーもレコーディングしている。
1988年に、ザ・トラベリング・ウィルベリーズのファースト・アルバムが巨大な成功を収め、全ての音楽ファンが、この謙虚な男がポップ史に巨大な貢献をしてきたことに気づくという喜ばしい結果をもたらした後、
ロイ・オービソンはトラベリング・ウィルベリーズのジェフ・リンとトム・ペティと共作した彼のクラシック・サウンドの最新版「You Got It」で、新たな成功を手にした、残念ながら死後になってしまったが。そして1992年の「I Drove All Night(邦題;走り続ける夜)」も、新たなソロ・ヒット曲となった。1988年12月6日、まだ52歳だったロイは心臓発作で突然他界し、この偉大なシンガーの世界は、永遠に奪われてしまったのである。
<関連記事>