クイーン「Seven Seas Of Rhye」:ブレイクへと導いたバンド初の全英チャート入りシングル曲

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1974年3月9日、クイーン(Queen)は、45位という控えめな順位ながらも「Seven Seas Of Rhye(輝ける7つの海)」でバンド初の全英シングル・チャート入りを果たした。

同曲は、現在までに累計462週(約9年)にわたり全英トップ75入りの偉業を記録しているクイーンにとって記念すべき初のチャートイン作品となる。

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「Seven Seas Of Rhye」はクイーンの歴史において、チャート・ブレイクのきっかけをつくった、キャリア絶頂期のバンドを象徴する1曲として、正当なる位置を占めている。しかし、1975年にレコード・ミラー紙のインタビューに応じたロジャー・テイラーは、この曲がチャートで成功を収めるとは予想しておらず、チャート入りを果たせなかったデビュー・シングル「Keep Yourself Alive」の方が好成績を収めるだろうと思っていたことを明かしている。

「明らかにキャッチーだった“Killer Queen”を除けば、俺たちのシングルがすぐに商業的成功を収めるとは思っていないね。例えば“Seven Seas of Rhye”がヒットしたときはとても驚いた。あれはアルバムに注目してもらうための曲だったんだ。“Keep Yourself Alive”の方がより商業的な曲だと思っていたよ。おそらく何が売れるかを知らない方がいいんだろう。そうすれば、シングルの選択において制約がなくなるからね」

「Seven Seas Of Rhye」がチャート・デビューを飾った頃、新譜として既に店頭に並んでいた同曲を収録したアルバム『Queen II』もシングル・ヒットに連動して全英チャートを上昇することになる。

同シングルは、45位に初登場した後、30位、15位と上昇し、一時は停滞したようにも見えたが、その後再びチャートを駆け上がり、1974年4月中旬には最高位となる10位に到達した。アルバム『Queen II』は35位からスタートし、わずか2週間でトップ10入りを果たし、最高5位を記録。このアルバムをきっかけに、クイーンは本格的にブレイクを果たすことになる。

Written By Paul Sexton



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