キース・リチャーズが敬愛するリトル・ウォルター

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60年代のイギリスのR&B勢のインスピレーショの源となり、キース・リチャーズが敬愛してやまないブルース・シンガー/ハーモニカ奏者のリトル・ウォルター。1954年の彼は上々の滑り出しで新年を迎えていた。1月2日、チェッカー・レーベルから2年間たて続けにヒットを飛ばしてきたウォルター・ジェイコブスと彼のバンドであるザ・ジュークスの「You’re So Fine」が、Billboard誌の”Most Played In Juke Boxes list of R&B favourites(ジュークボックスで最も頻繁にプレイされたR&B・ナンバー)”のひとつになったのだ。

ウォルター・ジェイコブス自身の作曲による、典型的なアップビートのこの曲は、1953年に彼が放った多くのヒット曲のひとつ「Blues With A Feeling」に次いでリリースされ、”ジュークボックスで最も頻繁にプレイされたR&B・ナンバー”の6位にエントリー。その後2位まで上昇し、3週に亘ってその位置をキープしている。この「You’re So Fine」を始めとするリトル・ウォルターのヒット曲が、その後数年間に渡って将来ザ・ローリング・ストーンズのメンバーとなる若者に多大な影響を与えたのだ。

キース・リチャーズは自著『Life』で次のように述べている。「リトル・ウォルター・ジェイコブスは最高のブルース・シンガーで、文句のつけようのないブルース・ハーピストだった。彼の音楽にはいつだって驚嘆させられた。それにバック・バンドのザ・ジュークスも最高にヒップで魅力的だった」。

キース・リチャーズはミック・ジャガーのハーモニカの手腕を高く評価しているが、同時にリトル・ウォルターとの明らかな類似性を感じてもいる。「(ウォルターのすばらしい)あの歌唱も、ルイ・アームストロングのコルネットのリックに影響された彼自身のハーハモニカ・プレイには敵わない。だけどミックのプレイを聞いたら、墓の中のリトル・ウォルターは笑みを浮かべてくれると思うよ」。英米両国のチャートで首位をマークした2016年のアルバム『Blue & Lonesome』にザ・ローリング・ストーンズの面々は、「Blue and Lonesome」、「I Gotta Go」、「Hate to See You Go」の3曲のリトル・ウォルター作品のカヴァーを収録し、彼を称えている。



Written by Paul Sexton




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<Disc 1収録曲>
1. Sympathy For The Devil
2. No Expectations
3. Dear Doctor
4. Parachute Woman
5. Jigsaw Puzzle
6. Street Fighting Man
7. Prodigal Son
8. Stray Cat Blues
9. Factory Girl
10. Salt Of The Earth

<Disc 2収録曲>
01. Sympathy For The Devil (mono)
02. “ハロー!ミック・ジャガーです” 1968年4月17日ロンドン – 東京


① LP + 12” Single + ソノシート <直輸入盤仕様/完全限定盤>
②CD


『Chicago Plays the Stones』

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