自身に起きた不幸のすべてを雄弁に語るチャック・ベリーの「Too Much Monkey Business」
チャック・ベリーの歌詞は、そのウィットさ、想像力、辛辣さにおいて匹敵する人はいない。1956年10月6日、彼の平均基準に照らしても見事な出来の「Too Much Monkey Business」でチャック・ベリーは、Billboard誌の2つのR&Bチャートに登場した。
大ヒット曲「Roll Over Beethoven」の次作だったにも関わらず、「Too Much Monkey Business」はアメリカでポップ・チャート入りを逃した。しかしMost Played R&B In Juke Boxesと、Most Played R&B By Jockeysの両方で5位でチャート・デビューを果たし、4位を2週間維持、その後、B面曲の同じようにキレが良く、その後間もなくバディ・ホリーによってカヴァーされる「Brown Eyed Handsome Man」でもチャート入りを果たした。
Billboard誌のレヴューは、「Brown Eyed Handsome Man」を “目新しいブルース” として、「Too Much Monkey Business」を “目新しい歌詞による伝統的なブルース” として説明しながら、チャック・ベリーのシングルを “有力な両面ディスク” として称賛した。
Written by Paul Sexton
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