あなたが知らないかもしれないマルーン5『Red Pill Blues』20の事実
楽しくも実験性を持ったマルーン5の6枚目のアルバムは、また今後の10年に彼らがヒットを連発していくことを予期させる快作だ。だがあなたが『Red Pill Blues』のすべてを知っていると思ったら大間違いだ。ということで『Red Pill Blues』について知っておくべき20の事柄をご紹介。
1.「Don’t Wanna Know」のユーモア満点のプロモーション・ビデオには、ケンドリック・ラマーのラップは使われなかった。
2.「Cold」のリミックスのサウンド・メイキングにあたって、ラッパーのグッチ・メインが呼ばれた。
3.『Red Pill Blues』から最初にシングル・カットされたのはシンガー・ソングライターのジュリア・マイケルズとのコラボレーションの成果「Help Me Out」で、同曲はビルボード・ホット100のチャート入りを逃している。
4. 2018年5月、『Red Pill Blues』はアメリカで100万枚以上を売り上げ、プラチナ・アルバムに認定された。
5.「Whiskey」にはラッパーのエイサップ・ロッキーがフィーチャーされている。この曲は彼にとって、ラナ・デル・レイの「Groupie Love」に続くこの年2曲目のコラボレーションだった。
6. 中南米での2日間のステージの後、2018年5月12日から『Red Pill Blues』ツアーのアメリカでの43公演がスタートした。世界中を回るこのツアーは、2019年まで続く予定になっている。
7. 本作は、サム・ファーラーが正式メンバーとなってから初めてレコーディングされたアルバムとなる。彼の父であるジョン・ファーラーは、「Hopelessly Devoted To You(愛すれど悲し)」をはじめオリヴィア・ニュートン=ジョンの大ヒット曲を多く作曲した人物である。
8. スナップチャットのフィルターを使ったような『Red Pill Blues』のアルバム・ジャケットのデザインは、レヴィーン夫妻がこのアプリを好んでいたことから決まった節がある。「アダムと奥さんは、ツアー中のときなどによく写真を送り合っていた」リード・ギターのジェームス・ヴァレンタインはビルボード誌にそう明かしている。「おそらくそこから来ているんだと思う。アダムはよく使っていたからね」
9.『Red Pill Blues』というタイトルは、映画『マトリックス』に由来している。どちらの錠剤を選ぶかで別世界に入るか、抜け出すかが決まるシーンが基になっている。
10. このアルバムのデラックス・エディションには、2015年6月1日に行われたイギリスのマンチェスターでの公演から6曲のライヴ音源が収録されている。
11. Cirkutことヘンリー・ウォルターはザ・ウィークエンドやリアーナ、ケイティ・ペリーなどのヒット曲を手がける人物だ。マルーン5とも「Sugar」や「Girls Like You」を共作している。
12.「Girls Like You」のプロモーション・ビデオには、カミラ・カベロ、ガル・ガドット、ティファニー・ハディッシュ、オリンピック選手のアリー・レイズマン、サラ・シルヴァーマン、ミリー・ボビー・ブラウン、エレン・デジェネレスらがカメオ出演している。
13.『Red Pill Blues』は世界中でヒットを記録したものの、チャートで1位を獲得したのは韓国のインターナショナル・チャートのみだった。
14. 本アルバムに対する評価は総じて高く、アメリカの雑誌『エンターテイメント・ウィークリー』は、マルーン5にとって、この10年で一番の作品と評した。
15. セイント・ヴィンセントによる「Girls Like You」の過激なリミックス版は、同曲がクラブの定番曲になることを予期させる。カーディ・Bのラップがリミックス・ヴァージョンでは中心になっており、レヴィーンのヴォーカルは執拗に繰り返されるリフとなっている。
16.『Red Pill Blues』でマルーン5のアルバムは、6作連続で全米10位以内に入ったことになる。
17. アダム・レヴィーンは本作のプロモーション中、もっと子供がほしいと話している。アルバムが出てすぐ、彼には次女が生まれている。「地球上に父であることほど楽しいことはない。たくさん子供が欲しいんだ」と彼は話している。
18. アルバムのプロモーションが始まったばかりの頃、マルーン5のメンバーはジミー・ファロンがホストを務める番組に出演。ニューヨークの地下鉄駅でストリート・ミュージシャンに扮し、「Sugar」とクイーンの「Crazy Little Thing Called Love(愛という名の欲望)」を演奏した。
19.「What Lovers Do」は2017年、名高いロック・イン・リオのフェスで初めて演奏された。
20. ジュリア・マイケルズは本作のツアーの初夏のステージに参加。少し間を置いて、ツアーの最後にもゲストとして出演した。
Written By Mark Elliott
マルーン5 来日記念盤
『レッド・ピル・ブルース+(プラス)』