マーク・ボランの20曲:真に個性的な究極のポップ・スター
9月16日は、マーク・ボランのファン全員の心に刻まれている日だ。1977年のこの日、30歳の誕生日のちょうど2週間前に、彼はこの世を去った。
マーク・ボランの他界は、その数週間前におきたエルヴィス・プレスリーの死に世界中が衝撃を感じている時に起こった。しかし、もしも当時、彼の人並みはずれた才能が充分な尊敬を得ていなかったとしても、死後何十年もの間に、真に個性的な究極のポップ・スターは、新しい世代のリスナー達から新たな尊敬と評価を与えられてきた。
彼の命日を前向きな日に変えるために、我々はマーク・ボランの20曲のプレイリストをここに発表する。彼自身の名前で発表した曲や、ジョンズ・チルドレンやティラノザウルス・レックスで発表した初期の曲と共に、ファンが好むヴィンテージ・ヒット曲の数々、ファンに愛されたアルバム収録曲、そしてT.レックスのシングルを網羅した。
1965年の10月、ずっと望んでいた名声を得るのは何年も先の話だった18歳当時の初期のインタビュー記事の中で、マーク・ボランはイブニング・スタンダード紙の記者モーリーン・クリーヴに、こう語った。
「僕自身は、不死という考えには興奮しない。でも、4年間、物質主義的なアイドルになるという考えには惹かれるよ」
1977年3月に、NME誌のポール・モーリーが行なった彼の最後のインタビューは、彼の人生が短命に終わっていなかったら、その後で何が起こっていたかを示唆していた。「沢山準備していることがあるんだ」と、彼は言った。
「このバンドで、リハーサルをやっているんだ。これまで一度もやったことがなかった。僕はただ、次から次へと曲を演奏していただけだった。だから、この新しいバンドはすごくタイトなんだ。全員が、このバンドに在籍していることを誇りに思っている。最初からこれをやっているべきだったよ」
残念ながら、彼が何を準備していたかは、もう決して分からない。しかし、このプレイリストは、彼がすでに達成したことを、素晴らしい形で思い出させてくれるだろう。
Written By Paul Sexton
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