ママス&パパス3枚目のアルバム『The Mamas & The Papas Deliver』
サマー・オブ・ラヴが終わりを迎えようとしていた頃、ママス&パパスは「Creeque Alley」でUKチャートの12位から9位まで上昇した。それは、1967年8月23日のことで、バンドはまだ活動中、アメリカとイギリスの両方でトップ10にランク・インされた最後の週となった。3枚目のアルバム『Deliver』からシングル・カットされたこの1967年発売の自伝的シングル「Creeque Alley」は彼等のトップ10入りの最後となった。(1997年に「California Dreamin’ / 夢のカリフォルニア」のリイシュー盤がUKで9位にランク・インし、最高位23位だった1966年のオリジナル盤を追い抜いている)。
アルバム『Deliver』は1967年2月2日に発売され、全米では2位になりゴールド・ディスクに認定され、1年以上もの間チャート内にランク・インしていた。シングル「Creeque Alley」がイギリスで9位にランク・インする1週間前、アルバムはイギリス内で4位まで上昇している。
出足は心もとなかったにも関わらず、『Deliver』は良い結果を残した。「California Dreamin’」、「Monday, Monday」、そして「I Saw Her Again」の3曲が大ヒットとなった後に発売された「Look Through My Window」はアメリカでは24位までしか上がらなかった。1966年の秋にリリースされた楽曲たちは新しいアルバム『Deliver』に収録されたが、それよりも成功し、全米5位にランク・インした次のシングル「Words Of Love」はアルバムになぜか収録されなかった。
更には、『Deliver』がリリースされると、オープニング・トラック「Dedicated To The One I Love」がシングルとしてアルバム同様にママス&パパスの代表作となった。全米シングル・チャートでは、タートルズの「Happy Together」に続いて、2位にランク・インし、3週間その位置を保持した。
「Creeque Alley」はメンバー4人がヴァージン諸島で暮らしていた時の道の名前で、ジョンとミシェル・フィリップスが共作、ママス&パパスが形成された頃について歌詞でちゃかしている。「ジョンとミシェルはフォーク・ミュージックから離れることに対してイライラしていた」と書き、落ちとして「…そして体重が増えたのはキャスだけ」と歌っている。歌詞は素晴らしいタイムカプセルのようで、「Eve Of Destruction」を歌ったバリー・マクガイア、ザ・バーズのロジャー・マッギン、ラヴィン・スプーンフルのザル・ヤノフスキーとジョン・セバスチャンのような卓越したミュージシャンたちの名前が挙げられている。
『Deliver』には「My Girl」や「Twist and Shout」、そしてロジャース&ハートの「Sing For Your Supper」のカヴァーも収録されている。その他に「Boys and Girls Together」や「Did You Ever Want To Cry」などジョン・フィリップスが書いた新曲も収録されている。
Written by Paul Sexton
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