レーナード・スキナード「Sweet Home Alabama」:サザンロック史に刻まれたアンセム

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全米シングル・チャートに初めてその変わった名前が登場した時、多くの人がそのバンド名を発音すらできなかった。1974年7月27日、ジョン・デンバーの「Annie’s Song」が1位、そしてロバータ・フラック、デイヴ・ロギンス及びシカゴがトップ10にランクインされていたその日に、レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)は初めてチャートに登場。順位は控えめな93位であったが、後にずっと残り続けるアンセム・ソングの一つとなった。その曲のタイトルは「Sweet Home Alabama」だ。

ニール・ヤングの「Alabama」と「Southern Man」へのアンサーソングとして書かれた曲のリリックにはヤングの名前が出てくるが、その曲が売れ出すまでにはゆっくりと時間がかかった。トップ40入りを果たすまでに1ヶ月かかり、10月には最高9位にランクインし、10月の終わりから11月の頭にかけて2週間連続で8位にランクインされた。

それまでのレーナード・スキナードはシングルアーティストではなく、アルバム作品を得意とし、デビュー・アルバム『Lynyrd Skynyrd』が1973年9月にアメリカ・アルバム・チャートにランクインし、アメリカだけで200万枚の売上を記録した。そして「Sweet Home Alabama」が収録された『Second Helping』ではダブル・プラチナムディスクを獲得する。

1981年にはチャーリー・ダニエルがカバーをリリースし、2002年にはシンガーソングライターのジュエルが新たな解釈をした。その他にも数多くのアーチストがカバーを発表し、多くの映画にも使用されている。

そしてスキナードのキーボーディストのビリー・パウエルをフィーチャリングし、「Sweet Home Alabama」のリフとメロディを使用した2008年のヒット「All Summer Long」を通じて、キッド・ロックは新たなリスナーたちにこの曲を紹介した。それはビッグ・ヒットとなり、8カ国(イギリスとオーストラリアを含む)でチャートの1位を飾り、21世紀に全く新しいオーディエンスに向けてスキナードの物語とサウンドを広めたのだ。

Written By Paul Sexton




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