ジョンとポールがヴォーカル参加したローリング・ストーンズの「We Love You」

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1967年にミック・ジャガーとキース・リチャーズが薬物による有罪判決を受けた後、つかの間収監されたことは、皮肉にもサマー・オブ・ラヴにおける最も大きな出来事のひとつとなった。

ザ・ローリング・ストーンズの歴史においてこの驚くべき出来事は、バンド自身の忘れられないシングル「We Love You (邦題:この世界に愛を)」に反映されることになる。その年の7月19日、オリンピック・スタジオで行われた夜中のレコーディング・セッション で、このデッカ・レコードからの次回作にポール・マッカートニージョン・レノンがバック・ヴォーカルとパーカッションとして参加したのだ。

ザ・ビートルズの2人からのこの行為は、彼らの友人に対する団結の証であり、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの拘禁について感じた怒りを示すものだった。

訴訟が係争中だったにも関わらず、ザ・フーからもそのような意思表示が先にあった、彼らは早急に「(This Could Be)The Last Time」と「Under My Thumb」のカヴァーを録音したのだ。

ザ・ローリング・ストーンズはオリンピック・スタジオで、1967年12月に発売することになる彼らの6枚目のイギリス盤アルバム『Their Satanic Majesties Request(邦題:サタニック・マジェスティーズ)』をレコーディングしていた。その年の出来事の中で、特筆すべき出来事のだった「We Love You」は収録されなかった。刑務所のドアが閉まる大きな音で始まるこの曲は、ニッキー・ホプキンスの印象的なピアノ・リフをフィーチャーしており、ジャガー=リチャーズの挑戦的な歌詞は、厳しい試練の間、サポートし続けた彼らのファンに対する感謝であり、黙認する権力層に対する軽蔑を示した。より強く主張するため、ピーター・ホワイトヘッドによる衝撃的なプロモーション映像も制作された。

「We Love You」は8月18日にイギリス、その2週間後にアメリカで発売された。9月中は、8位を記録するなどほぼトップ10入りしていた。アメリカでは「Dandelion」がシングルA面として売り出され、14位まで上昇したが、「We Love You」に対する興味やオンエアはそれに及ばず、50位までしか食い込むことが出来なかった。

Written by Paul Sexton



 

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