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全50曲!あなたにジャズなクリスマスを:ベスト・クリスマス・ジャズ・プレイリスト

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クリスマスと聞いてすぐにジャズの曲を連想することはあまりないかもしれないが、何年もの間にチャーリー・パーカージョン・コルトレーンからデューク・エリントンやエラ・フィッツジェラルドフランク・シナトラルイ・アームストロング、そしてメル・トーメまで、様々なジャズ・アーティストによるクリスマス楽曲が豊富に生み出されている。

我々にとって、ジャズに影響されたクリスマスの何が特別かというと、下記のプレイリスト “Have Yourself A Jazz Christmas”に含まれたアーティストが、昔から何度も聴いてきた曲やメロディに新たな命を見事に吹き込んでいることだ。例えば、ジミー・スミスがキーボーディストとして周知の音楽に自身の独特のスキルを駆使して再考した「God Rest Ye Merry Gentlemen」の鮮やかなオルガンのヴァージョンは、ここにあるジャズ・クリスマス・ソングのコレクションの楽しみのひとつだ。

実際のところ、クリスマス・ソングとは年に一度、この時期だけにかかるものだからこそ、ここまで愛されるのかもしれない。「White Christmas」はビング・クロスビーに強く結びつけられる曲だが、革命的なビバップ・サクソフォンの天才のチャーリー・パーカーは、クリスマスの日にライヴ・ヴァージョンをレコーディングした。それは1948年、ニューヨークのロイヤル・ルースト・クラブで収録され、バンドにはトランペットのケニー・ドーハム、ドラムにマックス・ローチもいた。ジャズ・ファンにとっては、この上ないクリスマス・プレゼントとなったことだろう。

ルイ・アームストロングが奏でるサウンドはいつも世界で最もハッピーな人という印象で、彼の喜びに満ちた、アップビートな声はジャズのクリスマス・ソングにぴったりだ。彼の楽曲はプレイリストに4曲含まれており、「Jingle Bells」で始まり、ルイ・アームストロングの印象深いトランペット・ソロがある「Christmas in New Orleans」もはいっている。

ビリー・ホリデイの「I’ve Got My Love To Keep Me Warm」ではフレージングやタイミングの重要性を学ぶことができ、マイルス・デイヴィスが『Kind Of Blue』の大成功の波に乗っていた当時、シンガーのボブ・ドローをフィーチャリングして制作した「Blue Xmas (To Whom It May Concern)」のビバップ・ヴァージョンも取り上げている。まさに喜びに溢れるこの季節にふさわしい楽曲だ。

そして「The Christmas Song」(通常「Chestnuts Roasting On An Open Fire」と副題が添えられる)は他でもない、1945年に楽曲を共作したメル・トーメの一押しだ。メル・トーメはのちに、“Jack Frost nipping at your nose”と歌詞を書いたボブ・ウェルズと共に、カリフォルニアで7月のとある日に45分でこの曲を書き上げたと話している。

偉大なるジャズ・ミュージシャンはクリスマスのムードに浸るのが大好きのようで、この “Have Yourself A Jazz Christmas”のプレイリストには、ケニー・バレルカウント・ベイシー、デューク・エリントン、そしてダイナ・ワシントン、ジュリー・ロンドン、フランク・シナトラなどのシンガーによる名作が含まれる。さらにエラ・フィッツジェラルドとルイ・ジョーダンの素晴らしいデュエット、「Baby, It’s Cold Outside」も聴くことができる。もちろん現代のアーティストも取り上げており、ジェイミー・カラムジョー・サンプルダイアナ・クラールノラ・ジョーンズの作品も含まれている。

このプレイリストには親しみのある楽曲から初めて聴くであろう楽曲まで収録しており、どんなに長いクリスマスのディナーにも対応できるほど素晴らしい音楽を大いに聴くことができるのだ。

Written by Sam Armstrong



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