サム&デイヴとジェームス&ボビー・ピュリファイの「I Take What I Want」

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サム&デイヴは、1965年にスタックスからリリースした2枚目のシングルで「I take what I want」と力強く歌った。そして「I’m a bad go-getter, yeah」とも。彼らが欲しかったのはヒット曲だったが、まだ世間には早すぎたのか、アイザック・ヘイズ&デイヴィッド・ポーター、メイボン・ティーニー・ホッジスという、のちのアル・グリーンのハイ・レコードでの成功のカギとなった最強のチームによってつくられたこの曲でも、それを達成することはできなかった。

サム&デイヴの次のシングル「Hold On I’m Comin’」が、彼らにとって初めてR&Bのトップ10入りした曲で、ここから1968年まで素晴らしいシングルの連続だった。一方で、別の男性デュオが登場し、彼らは前出のオリジナル曲「I Take What I Want」を自分達のヴァージョンとして世に出し、成果を上げていくのだった。

ジェームス&ボビー・ピュリファイは1966年後半、当時R&B界で名を馳せていた別のデュオ、ダン・ペン&スプーナー・オールダムが作った名曲「I’m Your Puppet」でシーンに現れた。ソウル&ポップ・チャートでトップ10入りし、その後「Wish You Didn’t Have To Go」でR&Bチャートでは控えめなトップ30入り、続く「Shake A Tail Feather」ではトップ20入りした。

「I Take What I Want」は、サム&デイヴのオリジナルのすぐ後に大西洋を超えて、ロン・ウッドの兄、アート・ウッドをフィーチャーしたジ・アートウッズやホリーズなどのグループにもカヴァーされた。そして、ジェームス&ボビー・ピュリファイがベル・レコードでの次のリリースとしてこの曲をレコーディングし、1967年8月5日にR&Bチャート入りを果たし、23位を記録。ポップ・チャートでは41位を記録した。

その翌年、アレサ・フランクリンのアルバム『Aretha Now』にも収録され、この曲は彼女のお墨付きとなった。そして1970年代には、アン・ピーブルズやロリー・ギャラガーにもカヴァーされたのだ。サム&デイヴとジェームス&ボビー・ピュリファイの両ヴァージョンは下記から視聴可能。どちらがお好みか是非コメント欄で教えてください!

Written by Paul Sexton



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