史上最高のデュエット100曲
デュエット・ソングはどうしてこうも魅力的なのだろう? 単純な話、デュエット・ソングはラヴ・ソングである場合が多く、みんなラヴ・ソングが大好きだからなのかも知れない。そしてそれがハーモニーで歌われようと、ユニゾンであろうと、コール・アンド・レスポンスであろうと、ふたつの声が混ざり合うと、とにかく魅力的だからなのだろう。
そこで我々が考える史上最高のデュエットを挙げてみよう。1930年代のフレッド・アステアやジャック・ブキャナンまで遡り、1940年代と1950年代の素晴らしいジャズとR&Bデュエットや、それから一緒に歌うことの芸術性を全く新しいレヴェルへと引き上げた、モータウン・アーティスト達がフィーチャーされた、1960年代を代表するデュエットも幾つか入れた。
パッツィー・クライン、ジム・リーヴス、ジョージ・ジョーンズ、タミー・ワイネット、ケニー・ロジャース、ボビー・ジェントリー、グレン・キャンベル等のカントリーの名作も含まれている。音楽の領域の反対側からは、アレサ・フランクリン、パティ・ラベル、ダイアナ・ロス、ジャネット・ジャクソン等ソウル・ディーヴァ及び各々の男性、そして時には女性のパートナーを取り上げた。
デュエットとは必ずしも、男性と女性の組み合わせとは限らない。このリストには、エヴァリー・ブラザース、ライチャス・ブラザーズ、ポール・ヤングとズッケロ等、男性オンリーのデュエットが登場する一方、ドナ・サマーとバーブラ・ストライサンドが、女性だけのデュオを堂々と率いる。
それからロック・スター達も同様に、デュエットが好きなのを忘れてはならない。クイーンとデヴィッド・ボウイ、スティーヴィー・ニックスとトム・ペティ、あるいはオジー・オズボーンとリタ・フォードをぜひチェックしよう。また音楽の領域の正反対側には、ルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルド、ビリー・エクスタインとサラ・ヴォーン、アンドレア・ボチェッリとサラ・ブライトマン等がいる。
はっきり言って、どんな音楽が好きであろうと、この中には惹きつけられるものが数多くあるに違いない。多くは聴き覚えのあるものだろうし、これまで聴いたことのないものもあるだろう。耳を澄まし、多くの場合はひとつに聴こえるような、とにかく常に素晴らしいふたつの歌声を楽しもう。それから、みなさんのトップ・デュエットもぜひ聞かせて欲しい。